位牌の選び方

仏壇と位牌

七七忌(四十九日)は、故人が仏様になる大切な法要で、これをもって忌明けにもなります。お位牌は一般的に四十九日を境として、白木位牌から本位牌に変えます。 最近のお位牌は、デザインや色、形態が豊富に揃っています。しかしかえって何を選んだら良いのかわからなくなってしまう方も多くいらっしゃいます。
お位牌は、今のご自身のルーツであるご祖先様や、亡くなったご家族そのものとも言えます。一緒に過ごした楽しい記憶や、懐かしいふるさとの情景を思い浮かべながら、故人にふさわしいお位牌を選びましょう。

お位牌を選ぶ

1)お位牌とはなんでしょう?

お位牌の起源は、儒教が盛んであった中国の、先祖祭祀の道具とされます。これが伝わり、もともと日本にあった、故人の霊が宿るという依代(よりしろ)の考え方と習合し、現在に至っています。
主に目にするお位牌は、白木でできたものと、これより小ぶりな黒塗に金飾りや濃い色の木目のものではないでしょうか。いずれもご戒名と、没年月日、没年齢、俗名などが記してあり、お葬式やご供養に用いられます。
菩提寺がない場合は、亡くなって間がなく、お葬式にご戒名が用意できないこともあります。このため、ご葬儀の際に用いられる白木の位牌には、ご戒名がないこともあります。ご戒名は仏様としての浄土での新しい名前と言えます。 白木位牌は野位牌、仮位牌とも呼ばれます。これに対して、黒の漆(うるし)塗り、または唐木(からき)と呼ばれる木目濃色のものを本位牌と言い、お仏壇に納めてご供養します。

2) 本位牌は作るタイミングはいつ?

故人が仏様に生まれ変わるとされる日を満中陰です。これが四十九日(七七忌)にあたります。
四十九日には僧侶を迎え、お墓へのご納骨などを行い、法要を営みます。本位牌はこの日までに用意し、お経をあげていただいて、魂入れ(開眼供養/かいげんくよう)とします。
本位牌にはご戒名、没年月日、没年齢、俗名を入れる作業を行いますから、その期間として、四十九日法要の遅くとも2週間前には注文しておきましょう。

3) 白木位牌をそのまま使ってはダメ?

白木の位牌は、野辺送りのための野位牌、お葬式で一時的に用いる仮位牌とも言われます。昨今はご葬儀の際にこれを用い、後飾りとして四十九日まで設ける祭壇にも、ご遺骨、写真などとともにお祀りします。
白木位牌を祀り続けることももちろんできますが、後飾り祭壇は一般的に四十九日法要を境に片付け、その後はお仏壇でご供養します。このため、高さがあって大きい白木位牌は、お仏壇に納めるには現実的に困難です。
また、四十九日まではいわゆる忌中でもあり、悲しみもなかなか薄れない時期です。しかしこの後は残されたご家族が前向きに生きていくために、気持ちを切り替える機会として、お仏壇に用意した本位牌でご供養するのかもしれません。

白木位牌

白木位牌

4) なにを基準に選ぶ?

お位牌はまずサイズ、そしてデザイン、色、加飾(かしょく)、仕上げ方など、さまざまな種類が用意されています。伝統的なものでは、主に漆塗りと、黒檀(こくたん)、紫檀(したん)といった唐木の二種類に分けられます。

漆塗り

漆塗り

黒檀

黒檀

紫檀

紫檀

伝統的なデザインには、春日(かすが)、勝美(かつみ)、葵角切(あおいすみきり)といった種類があり、お位牌の頭や肩、足の部分に違いがあります。 お仏壇がご自宅にあり、既にご先祖様のお位牌も納められている場合は、これと同じものにするといった選び方がよくあるケースです。
初めてお仏壇とお位牌を用意するご家庭では、デザインを合わせたり、故人がお好みになったものが加飾されていて、よく偲ばれるようなものが選ばれることも増えてきました。 近年では、美しい蒔絵が施されていたり、すき漆や溜色といった特徴的な漆塗りの技法が用いられるなど、さまざまに選択肢が拡がりました。ただし、どの場合でも、お仏壇に収まるサイズを選びましょう。

葵角切

葵角切

勝美

勝美

春日(蓮付)

春日(蓮付)

蒔絵位牌

蒔絵位牌

5) サイズにルールは?

昔はお仏壇やお位牌のサイズを、故人の、あるいは家としての社会的立場から、はかっていたようです。現代では、むしろ住宅事情がこれに優先されているようです。しかしご先祖様のお位牌が既にある場合は、それより大きくならないようにと言われています。
お位牌のサイズは、ご戒名の記される札板(ふだいた)部分の高さをもって、尺寸法で表します。例えば4.5号というサイズは、札板の高さが4寸5分、約13.5センチといった具合です。同じ4.5号であっても、違う種類であれば総丈が異なる場合があるので、注意が必要です。

位牌サイズ

6) 宗派によって違いはある?

曹洞宗、臨済宗など禅宗のご家庭では、唐木のものを、その他の宗派では塗りのものが選ばれる傾向があるようです。しかし基本的にはないといっていいでしょう。むしろ地方によっての傾向が強くあらわれているかもしれません。
なお、浄土真宗はもともとお位牌を用いず、戒名も法名と言って、頭に釋(しゃく)の文字を付け、これを入れて男性3文字、女性は釋尼(しゃくに)として4文字が基本でした。この法名を、過去帳や、法名軸という掛け軸に記していましたが、最近では他宗派と同様、塗りのお位牌に、院号や位号をつけた法名を記し、ご供養する場合が多く見られます。

過去帳

過去帳

7) お祀りする場所や位置はどこ?

本位牌は魂入れ(開眼供養)していただいたのち、お仏壇にお祀りします。
お仏壇の中心は、各宗派のご本尊になります。これを真ん中の最も高い段お祀りし、お位牌はご本尊が隠れないよう、左右またはひとつ低い位置の段に安置します。向かって右側が上座となるため、ご先祖様を右から順にお祀りしましょう。

本位牌位置

8) 古いお位牌の取り扱いは?

古いお位牌が汚れている、傷んでしまった、あるいはお位牌の数が増えて、新しいお位牌を置く余裕がお仏壇にない、といったご相談が多く寄せられます。例えば磨き直しや傷の修理など、回復可能なケースがよくあり、その場合には現物を確認のうえで対策をご提案できます。もちろん傷みがひどいお位牌は作り替えることも可能です。作り替える場合、古いお位牌には魂抜き、新しいお位牌には魂入れのお経をあげていただく(魂移し/みたまうつしとよばれることがあります)と良いでしょう。
また、お位牌の数が多くなってしまった場合は、「先祖代々之霊」としてひとつの大きめのお位牌にまとめたり、繰出し(または回出し/くりだし)位牌と言って、箱状になっていて10枚前後の板状の札板を納められるお位牌に替えることもできます。

繰出し

お位牌の注文時に注意すること

ご注文いただくお位牌には、ご戒名を始めとした文字を入れます。この文字をお知らせいただく必要があります。 お手元に白木位牌をご用意いただき、間違えないよう原稿を作り、文字を充分に確認しましょう。

1)入れる文字の種類

【1】ご戒名
ご戒名の末尾に見られる「位」や「霊位」と書かれている文字です。これは位号といいます。人の氏名に「様」と書く意味に似ています。この他の文字も書かれるケースがあり、省く場合もあります。

ご戒名イメージ

【2】梵字(ぼんじ)他
ご戒名の上に入るサンスクリット文字です。宗派によって異なり、ない場合もあります。あっても入れない選択肢もあります。これとは別に「新帰元」の文字は、主に四十九日までに使うもので、本位牌には入れません。

梵字(ぼんじ)イメージ

【3】俗名
生前のお名前です。

【4】没年月日
和暦(元号)で表す形式が一般的です。漢数字になります。

【5】没年齢
満年齢、数え年、いずれの場合もあります。年齢の上に「行年(俗世で修行した年)」「享年(天から享けた年)」などの言葉が入り、亡くなった年齢を漢数字で表します。末尾の「才」「歳」もいずれか必要です。

2)文字や配列のご確認

白木位牌に書かれる文字やその配列は、僧侶やお住いの地方によって異なる場合が多くあります。これを元に本位牌に文字を記しますので、よく確認しましょう。

【1】 表と裏に入れる文字
白木位牌は全てが表に書かれているケースが多くあります。しかし本位牌にはご戒名と没年月日を表に、裏には俗名と没年齢を記す場合が一般的です。

【2】 旧字と新字
パソコンで原稿を作ろうとした場合、旧字、正字が使われていると変換できない場合がありますので注意しましょう。後年、読めなくなるかもしれないと、新字、当用漢字に直して入れる方も多くいらっしゃいます。

  
仏壇

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仏具

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線香・ローソク

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手元供養

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