※縁起
元和4年（1618年）関東郡代・伊奈半左衛門田忠次が、居城に近い赤山の地にあった古寺を再興し、伊奈家の菩提寺として創建。４代忠克・５代忠次以降の代々の墓が有る。

二代住職は忠次の次男で、寺運の進展と興隆に努め、江戸初期から中期にかけて武蔵野国では高い格式を誇る寺とし、数ヶ寺の末寺を持った。

その後１０代忠尊の時、幕府より退陣を余儀なくされ、代々の所領は没収赤山の館は解体を強いられるに至り、源長寺の衰退が始まった。江戸中期から明治にかけて、寺宝・寺領を失うと共に多くの離檀者があった。更に戦後の農地解放により寺域一町、檀家数も十数戸を数えるばかりになり、困窮を極めた。

現２４代住職が寺運の再興・伽藍の再建を発願発起。寺域を造成し広く有縁の檀越を募り、本堂・庫裏の新築、境内の植栽整備を進め、昭和６３年（１９８８年）ついに本堂落慶と言う悲願が達成され、現在に至っている。

本尊・阿弥陀如来像と境内にある伊奈家の頌徳碑、鎌倉時代後期から室町時代前期の人々が建立した板碑は、川口市の文化財に指定。

新井宿駅東から山門に至るまでの道沿いは住宅地。安行が近い事もあり、植木や花卉を栽培する農地も点在し、緑豊かな地域。
埼玉高速鉄道『新井宿駅』、首都高速道路川口線・新井宿出入口も近い。
花と緑に囲まれた広大な敷地に、各種遊具・設備の整った『川口グリーンセンター』も近く、幅広い年齢層に利用されて憩いの場となっている。