仏事まめ百科

新社会人へと羽ばたく子供たちへ親から教えておきたいマナー

春は卒業・就職、新しい旅立ちの季節。
新社会人は、新しい生活に期待と不安でいっぱいのことでしょう。また新社会人となるお子さんがいる方にとっても心配はつきないもの。

社会人になると冠婚葬祭に場面に出くわすこともしばしば。社会人としてして常識が問われる場面です。とくに突然やってくるのはお葬式。そのときにあわてないために、今のうちに準備しておきましょう。

突然やってくるお葬式への参列・・・準備しておきたいもの

とは言っても、本人が全てをそろえるのはなかなか難しいでしょう。社会人として恥をかかないために、新社会人へと羽ばたくお祝いとして、一通りのものをご両親や周りの人から贈ってあげてはいかがでしょうか?

礼服・スーツ

最低限そろえておきたいのは、何はともあれ黒のスーツと黒のネクタイ。できれば礼服もそろえておくと、結婚式にもお葬式にも安心ですが、そこまで手が回らない場合には、まずは黒のスーツを準備しておきましょう。

靴下は黒、ストッキングは黒か肌色にしましょう。意外に目立つものです。

飾りなどがなく、光沢のないシンプルなものを選びましょう。

バッグ

女性のバッグは飾りのついていないシンプルなものを選びます。布製のものが正式ですが、皮製でも光沢のないものであれば良いでしょう。

ふくさ

結婚式やお葬式で、若い人が祝儀袋やお香典袋を包まずそのまま持ってきて受付に出すシーンを見かけますが、これはもちろんタブーです。

お包みはふくさに包んでお持ちしましょう。包み方に不安のある人は、台つきの簡易ふくさが便利です。色は慶弔どちらでも使える紫か紺が一枚目としてはいいでしょう。

数珠

若い人によくあるのが、「数珠をもっていない」という方。数珠は大切に使用すれば一生モノです。なかなか自分で買う機会も多くないでしょうから、ここは新社会人のお祝いとして、ご両親からちょっといいものを選んでプレゼントするのも素敵ですね。

その他

冠婚葬祭入門の本を一冊くらい持たせてあげるのもいいかもしれません。

若い方から多いご相談Q&Aをご紹介します。

Q. お通夜と告別式、どっちに行ったらいいの?
本来はお通夜は、遺族や近い親族が夜通し故人とお別れをする場であり、一般の会葬者は翌日の告別式に参列します。しかし最近は、一般の会葬者も仕事などの都合がつきやすいお通夜に参列することも多くなっています。
もし都合がつくのなら告別式に、どうしても難しいようならお通夜に、と判断してはいかがでしょうか。

Q. 葬儀と告別式って同じもの?
現在は葬儀・告別式が続けて行われることが多く、その切れ目が分かりにくくなっていますが、本来は別のものです。葬儀は亡くなった方に対して祈る、宗教的な儀式です。
仏式で行われることがほとんどで、お寺様のお経があり、遺族・親族が焼香をし故人の成仏を祈ります。
それに対して告別式は、一般の会葬者が故人とのお別れをする「別れ」を「告げる」儀式です。本来は別々のものでしたが、現在は区別せずに続けて行うことも多くなっています。

Q. 上司のお父様が亡くなった!お香典はいくらくらい?
上司の方とのお付き合いの程度にもよりますが、一般的には3~5千円程度をお包みすることが多いようです。

Q. お通夜に持っていくお香典袋はどれを使ったらいいの?
お通夜や葬儀・告別式にお持ちする表書きは「御霊前」が一般的です。(ご宗派によっては、「御仏前」とする場合もありますが、先方の宗派が分からなければ「御霊前」とされておかれて結構です。)

Q. 同僚数名で一緒にお香典を包みたい。名前の書き方を教えて!
2~3名の場合には、表書きにそれぞれのお名前を並べて書きます。4人以上の場合には、「○○一同」として、お包みの中に、それぞれの名前や住所を入れた紙を同封しましょう。また連名で出す場合には、金額は切りの良い額でなくとも構いません。

お通夜や告別式に参列するときのマナーは大丈夫?

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