孫と学ぶ生活のしきたり

京都の大文字焼きはどうしてまわりの山は燃えないの?

大文字焼きは、山の木を燃やしているのではなく、「火床(ひどこ)」と呼ばれる聖火台(せいかだい)のようなものを、点々と置いて形にし、その中で火を燃やしています。だからまわりが燃えることはないのです。

大文字焼きは、正確には「五山の送り火」といって、毎年8月16日の夜8時から火がともされます。よくテレビなどで「大」という字を見ますが、この大文字(「大」)だけではなく、「妙・法」、船の形、左大文字(「大」)、鳥居の形と、合計5種類があるので、「五山の送り火」というのです。

本来の意味や始まりはなぞのようですが、どうやらおぼんの「送り火」(おぼんの時期に帰ってきたおじいさん・おばあさんの霊をふたたびあの世へ送りだすために、火をたくこと)を盛大に行ったもののようです。