孫と学ぶ生活のしきたり

ゆうれいとおばけの違いはなに?

夏休みには「こわい話」をしたり、「おばけやしき」や「きもだめし」を楽しんだりしますね。私たちはよくゆうれいやおばけ(ようかい)と言いますが、ゆうれいとおばけが違うものだって知っていますか?

ゆうれいは、主に人の霊(れい)で、この世にうらみや思いが残って成仏できないために、生きていたときの姿のままで、特定の人の前に自分の意思で現れると言われています。 (足が無かったり、真夜中、雨がしとしとと降るヤナギのかげに出るというお話は、中世から近世ごろに作られました。)

それに対して、おばけ(ようかい)は信じる人がいなくなっておちぶれた神様です。ゆうれいと違って、おばけは出る場所が決まっています。ひとくちにおばけと言っても、下のようにいろいろなおばけがいます。

山の怪(かい) 山男、やまんば、てんぐ
路傍(ろぼう)の怪 オイテケ、そで引きこぞう、雪女、一本足、一つ目こぞう。
家・やしきの怪 ざしきわらし
海上・海中・海岸の怪 船ゆうれい、海ぼうず
川の怪 カッパ