孫と学ぶ生活のしきたり

暑中見舞い、残暑見舞いとは?

7月を昔は『文月(ふずき・ふみずき)』と言っていました。

この時期に、日本ではお正月の年賀状と同じように、『暑中見舞い』という 季節のお便りを取り交わすステキな習慣があります。

うっとうしい梅雨が明けて、待ちに待った夏休みがスタートするこの季節に
懐かしい田舎のおじいちゃんやおばあちゃんへ、
新学期を前に遠くの町に転校していった親友の○○君へ
ちょっと厳しいけど本当は大好きな担任の先生へ

『お元気ですか?今日はでっかい入道雲が出たあとで大きな雷が鳴りましたよ』
『去年は全然泳げなかったけど、クロール25m完泳したよ』
『先生!今日始めて妹の面倒を見ながらお留守番しています』

なんて事をお手紙に書いて送ったら、貰った人はすごく嬉しいと思いますよ。おじいちゃんやおばあちゃんは、きっと会う人毎に可愛い孫からの葉書を自慢そうに見せるでしょうね。○○君は、親友の日焼けして真っ黒になった顔を想いうかべながら、ハガキをそーっと自分の『宝箱』に入れておくかも。先生は『あいつも兄貴として結構頼れるじゃないか!』なんて言ってくれるかな。

電話やメールも大変便利なものですが、それ以上に手紙や葉書というのは貰った時も嬉しいけれど、繰り返し繰り返し読みなおす事が出来るので、その度に書いてくれた貴方のことを思い出して、あったかい気持ちになれるという効果があります。

さあ、あなたも今年の夏には心のこもったお便りを書いてみてはどうですか?