孫と学ぶ生活のしきたり

2月の不思議

節分にはどうして豆まきをするの?

節分

節分とは、現在はカレンダーの上で春が始まる「立春」の前夜を言いますが、もともとは1年に4回もありました。

というのは「立春」だけでなく、夏が始まる「立夏」、秋が始まる「立秋」、冬が始まる「立冬」の前夜のことも、節分と呼んだのです。つまり節分とは、「季節の分かれ目」のことだったのです。

中国から伝わった陰陽道(いんようどう・おんようどう・おんみょうどう)では、季節の替わり目には悪いことが起きると考えられていました。これを払うために、「鬼やらい」または「ついな」という、厄払いの風習が中国から伝わり、日本で広まりました。

年4回あった「節分」が、なぜ立春の前夜のことだけを指すようになったかというと、暦(こよみ)が深く関係してきます。
昔のカレンダーである旧暦では立春が1年のはじまりでした。その前日にあたる節分は「おおみそか」、今でいう12月31日にあたります。新年に向けて、悪いもの(鬼)を追い払い、福を招き入れたいという願いをこめ、立春前の節分が最も大切に考えられたのでしょう。

現在のようにヒイラギの枝にイワシの頭を刺した「やいかがし」を戸口にさしたり、豆まきをしたりというのは室町時代から始まったといわれています。これが一般の人々に広まったのは江戸時代になってからで、「福は内、鬼は外」などと唱えるようになったのもこの頃からといわれています。

なぜ豆を使って鬼を追いはらうのか、というと、豆には悪いものを追い払う力があるからとも、都に出てきた鬼に豆を投げつけて退治したという伝説があるからともいわれています。
豆をまいた後には、自分の年齢と同じか、それよりひとつ多い数の豆を食べ、1年間元気に過ごせるようにとお祈りします。

バレンタインデーって、どうして2月14日なの?

バレンタインデー

バレンタインデーと言えば、女の子から好きな男の子にチョコレートをあげる日ですね。でもどうして2月14日になったのか、知っていますか?

古代ローマ時代には、兵隊の結婚が禁止されていた時期がありました。けれどバレンタインという名前の司祭は、この決まりを破って兵隊の結婚式をあげてあげました。このことでバレンタイン司祭は捕らえられ、2月14日に処刑されてしまったのです。

のちに2月14日はローマ神話の女神ユノの祝日と結びついて、キリスト教の愛の記念日となり、好きな人だけでなく家族や友達など大切な人へカードやプレゼントをおくる日となりました。日本では女の子からチョコレートを渡す日とされていますが、これは日本だけの習慣で、昭和30年代に某チョコレート会社2社が相次いでバレンタインフェアを告知、実施したことに始まったと言われています。

かまくらの由来って知ってる?

かまくら

かまくらと言えば、積み上げた雪をくり抜いて作った家で、その中に子供たちが入って遊ぶものですが、本来はただの遊びではなく、神様をお祭りするためのものでした。

どうしてこのようなかまくらを作るようになったのか、には諸説がありますが、
東北地方では水の神様である水神様をお祭りする行事として行います。
かまくらの中に水神様をお祭りして、甘酒やおもちなどをふるまいます。

なぜ「かまくら」という名前になったかというと、かまどの形に似ていることから「竃蔵(かまどくら)」であるとする説や、神様がいるところ「神座(かみくら)」が変化したものだという説もあります。