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第47号 『 子供と考える、お正月 』(2007/12/25発行)

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├○             メモリアルアートの大野屋     2007/12/25│
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┏━ 今月号 もくじ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┃ 1◆ 季節だより  「 子供と考える、お正月 」

┃ 2◆ 特集     「 年末年始に心配なこと 」

┃ 3◆ 仏事Q&A  「 お墓を選ぶポイントとは? 」

┃ 4◆ 相談員のつぶやき 「 土曜の朝、地下鉄でのあったかな出来事 」

┃ 5◆ 編集後記
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━1━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆  季節だより  「 子供と考える、お正月 」
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大野屋では子供をもつ親を中心に「しきたり」や「伝統文化」についてアンケー
トを実施しました。

その中で予想以上に多かったのが「しきたりや伝統文化を子供たちに伝えたい」
という声。なんと全回答者1161人のうち、9割以上の人が「ぜひ伝えたい」「機
会があれば伝えたい」と回答しました。

でもその一方で「自分自身の知識に自信がない」「どう伝えればいいのか分から
ない」という声も多かったのです。


「伝統」や「文化」だなんて堅苦しく考えずに、暮らしの中で自然に学び、感じ
るしきたりこそ、子供たちの人生を豊かにしてくれるものだと、大野屋は考えま
した。


特にお正月には伝統的なしきたりが多い季節です。
また子供たちにとっては、普段なかなか体験することのない、伝統行事にふれる
またとない絶好の機会になるでしょう。

こんなとき、子供たちの疑問にあなたはどれだけ答えられますか?

どうして「年越しそば」を食べるの?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大晦日の夜、おそばを食べるのは、"細く""長い"そばを食べることによって、
「長生きができますように」
「新しい年を迎えて家族みんなが健康で幸せにくらせますように」
という願いをこめたものです。

また昔、金銀の細工の職人が、練ったそば粉を使って、床に落ちてしまった金銀
をひろい集めたことから、縁起の良いものとして年越しに食べるようになったと
も言われています。

また他にもそばは切れやすいことから、新年を迎えるにあたって古い年の苦労や
災いを断ち切ってしまいたいと願ったという説もあります。

「おせち」 それぞれの意味
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おせちは、「節供(せちく)」といって、1年の中の季節が移り変わる節目の時
(節(せつ))の日に、豊作や家族の幸せを祈って、神様におそなえした料理が
始まりです。

「節」はお正月だけではないので、「おせち」も本当はお正月だけの料理ではな
いのですが、今は「おせち」といえばお正月の料理と考えられるようになりまし
た。

「おせち」に入っている料理には、それぞれ意味がこめられています。


 ◎黒豆      まめ(元気)に過ごせるように

 ◎数の子     たまごの数にあやかって、子だくさんを願います

 ◎田作り     豊作を願って

 ◎昆布巻き    「よろこぶ」という言葉に通じることから

 ◎栗きんとん   黄金色で華やかなことから、縁起が良いとしておせち料理
          に入れられるようになったといわれています。また栗も昔
          から縁起の良い食べ物として大事にされてきました

 ◎さといも    さといもは一つの苗からたくさんのいもができることから、
          子だくさんの願いをこめて

 ◎八ツ頭     大勢の人の頭になれるように

 ◎ブリ      成長するに従って名前が変わっていくことから出世魚とい
          われています

 ◎かち栗     "くり"回しよく勝てるよう

 ◎干し柿     "かき"取れるよう 幸せをあつめられるよう

「鏡もち」は何のために飾るの?鏡開きって何?
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鏡もちは、年の初めにやってくる年神様にお供えするおもちです。
なぜ鏡もちと呼ぶかというと、丸い形が昔の鏡(銅鏡)に似ていることから
といわれています。鏡は神さまが宿るところとされていました。

そして1月11日にこの鏡もちをおしるこなどにして食べることを、「鏡開き」
といいます。

かつては「鏡開き」は1月20日に行っていましたが、3代将軍・徳川家光が亡
くなった日が20日だったため、11日に変更されたと言われています。

鏡もちは、包丁で切ると縁起が悪いといわれ、手や木づちで割るのがしきたりで
す。鏡開きの日に、年神さまにお供えしたおもちを食べることによって、神さま
の力を分けてもらい、1年間元気で幸せに過ごせると言われています。

「お年玉」の意味
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子供達にとってお正月の一番の楽しみはなんと言っても「お年玉」ですね。

「お年玉」と言うと今ではほとんどがお金ですが、昔は男の子には刀やたこやす
ずり・筆、女の子には羽子板や扇子やきれいな小箱(紅箱)などが贈られました。


さらに古い時代には、お正月にやってくる神様(年神様)からの贈り物として、
年長者から年下の者に、お米を白紙に包んでひねったものや、丸いおもちを贈り
ました。

昔は、お米もおもちも特別な日のごちそうでしたし、刀はもちろんのことおもち
ゃやすずり・筆などの文房具も普段はなかなか買えない貴重なものだったのです。


「年賀状」はいつ始まったの?
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本来お正月には、いつもお世話になっている人を訪ねて挨拶をする習慣がありま
した。しかし遠方だったりで直接訪ねていけないような場合に、手紙で挨拶をし
たのが年賀状のはじまりと言われています。

現在のように12月中に投函された年賀状を1月1日に配達する制度が始まったのは
明治32(1899)年だそうです。(郵便事業制度が始まったのは明治4(1871)年)

ちなみにこの明治32年のほかの主な出来事としては、勝海舟が亡くなったこと、
国産初の活動写真(今でいう映画)が東京・歌舞伎座で上映されたことがあげら
れます。


「初夢」っていつ見る夢?
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「初夢」とは新年の最初に見る夢のことです。
いつ見る夢かと言うと、「大晦日」、「1月1日」、「1月2日」といろいろな説が
ありますが、他にも古くは「節分の夜」という説もありました。

昔から縁起の良い初夢を見ると「夢見が良い」と言って喜ばれていました。初夢
に見るとおめでたい夢としてよくあげられるのが「一富士、二鷹、三なすび」。

どうしてこの3つが良い夢なのかは、

"徳川家康が好きだったものだから" とか、
"富士は日本一の山"、"鷹は賢く強い鳥"、"なすは事を「成す」" など

いろいろな説がありますが、いずれにしても「富士山」「鷹」「なす」は幸せの
キーワードのようです。

昔の人は夢に不思議な力があると感じていたのでしょう。良い夢が見られるよう
に「宝船」の絵を枕の下に入れたりしました。おまじないの一種ですね。
今の子供たちもおまじないは大好き。子供たちが願う素敵な初夢が見られるとい
いですね。

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ホームページにはもっと多くの疑問と回答が掲載されています。
こちらもご覧ください。
http://www.ohnoya.co.jp/faq/kidsqa/


 ◎お正月にはなぜだるまを買うの?

 ◎しめ縄・門松は何のため?

 ◎お正月に習字をするのはなぜ?

答えは≫≫
        http://www.ohnoya.co.jp/faq/kidsqa/


━2━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 特 集    「 年末年始に心配なこと 」
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身近に病気の方がいて、年末やお正月に万一のことがあるかもしれないという方
は心配が絶えない時期です。
他にも、年末年始に法事を控えているような場合、どのように執り行ったらよい
のか・・・というご相談もいただきます。

そこで、年末年始によくある質問をまとめました。

年末年始のお葬式はどうなるの?
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年末年始にお亡くなりになった場合、正月3が日は火葬場がお休みの所が多いた
め、葬儀、告別式は1月4日以降に行うことが一般的です(東京近郊の場合)。

親戚や知人友人へは「お正月早々に死亡の連絡をするのは失礼では?」と心配せ
ず、なるべく早く関係者には連絡をします。

葬儀の日程が決まりましたら、ご親族はもとより、勤務先(休日の場合は上司)
町内会、子供の通学先(担任)と、お世話になるご近所への通知、挨拶はしてお
いた方がよいでしょう。


またお寺の壇家である場合、お寺様も年末年始は大変お忙しいので、ご病人がい
らっしゃる場合は、前もって状況をお話しておきましょう。

また葬儀まで日がある場合、故人のご遺体をしばらく自宅に安置しておく必要が
あります。万一、ご自宅の事情で何日も安置しておけない時は、葬儀社や斎場の
霊安室でお預かりすることもできますので、葬儀社へご確認ください。

また「役所が休みのときの死亡届はどうするのでしょうか?」とのご質問をいた
だきますが、年末年始でも死亡診断書の提出は可能ですので、火葬許可証の発行
はしてもらえます。通常は葬儀社が代行します。

続きはこちら≫≫     年末に準備しておくことは?
             年末年始の法事はどうする?

http://www.ohnoya.co.jp/faq/dictionary/nenmatsunenshi/funeral.shtml

━3━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 仏 事 Q & A  「 お墓を選ぶポイントとは? 」
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お正月早々にお墓の話?と思われるかもしれませんが、意外にこの時期にお墓を
考える人は多いのです。

年末年始は家族・親戚が一同に会す機会。
そろそろお墓を・・・と思っている場合、皆の意向を聞いたり、一緒に墓地を見
学しやすい時期のようです。


 ┏━┓
 ┃Q┃
 ┗━┛
   墓所を探しています。
  お正月には家族が集まるので、相談しようと思っているのですが、
  最寄り駅や沿線で探すほか、何をポイントに考えるのが良いでしょうか。

                           (じゅんこ様)

 ┏━┓
 ┃A┃
 ┗━┛ じゅんこ様


   お墓を探すポイントは多数ございますが、主なものとしては

  ・宗教的な条件(不問かあるいはご自分の家の宗旨・宗派が合うか)

  ・交通の便や所要時間
   (お盆やお彼岸など混雑時にはどうか、も含めて)

  ・指定石材店の有無
   (墓石を建てた後も、ご納骨やメンテナンスなどは最初の石材店に依頼する
    ことがほとんどです。信用のある石材店を選んだ方が安心です。)

  ・霊園全体の施設の充実度
   (管理事務所、駐車場、休憩所等の施設はどうか。礼拝堂があると、法事
    が出来て便利。)

  ・園内の管理、運営はしっかりしているか
   (清掃や既に建立されているお墓の状況)

  ・予算にあうかどうか

  ・霊園の使用規定には十分目を通しましょう

    ―――――――――――――――――――――――――――


     しきたりやマナー、仏事に関するご相談は無料です。
     もちろん匿名で質問できます。
     お気軽にお問いあわせください。
       https://www.ohnoya.co.jp/cgi-bin/memoria.cgi

     *知っておきたい仏事のしきたりに関するQ&Aが満載!
      人気ページ「仏事のよくあるご質問」もご覧ください。
               ↓ ↓ ↓
          http://www.ohnoya.co.jp/faq/


━4━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 相談員のつぶやき 第11回 「土曜の朝、地下鉄でのあったかな出来事」
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大野屋テレホンセンター開設時よりご相談にお答えして12年!
シニアコンサルタント・安井 睦華(やすい のぶか)が、たくさんのお客様と
のやり取りの中で、楽しく、時にはしんみり、時には辛口に日々のつれづれをつ
ぶやきます!
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土曜日の朝の都心に向う地下鉄は乗客もまばらで、日の当たる座席で週刊誌を読
んでいたところに、80歳くらいのおばあさんと、どう観ても不釣合いな若者二人
が乗り込んで来ました。前の席に並んで座ったものですから、聞くとはなしに三
人の会話が耳に入って来たのですが、どうやらこのお婆さんは総武線で新宿駅に
行くべきところを、同じホームに入って来た地下鉄に間違って乗ってしまったら
しく、彼らにどうしたら新宿にいけるのかを尋ねているらしいのです。

若者は、中野でいったん降りて次に来る黄色い電車の総武線に乗り換えるように
と説明した上で、自分達は次の駅で降りてしまうから一緒に行ってあげられない
が、乗る前に必ず駅員さんに確認するようにと繰り返し念を押しています。

『田舎もんだからねーえ、よーぐわかんないのよー、助かったわー』とお婆さん
『いやー、僕らも沖縄から出てきたばっかで電車に乗った事もなかったのでその
たんび聞きながら乗ってます』
『あら!・・あんた達電車乗った事ないの?』
『はい沖縄には電車がありませんから』
『あらまあ!!・・沖縄には電車走ってないの?』

   ・・・・・・

『あんた達これから仕事なの?』
『・・・いえっ!そのっ仕事終わって・・・僕達フリーターなんで・・・』
『フリーター??・・・夜働いてんの?えらいねー!』

   ・・・・・・

次の駅に着いて二人は
『おばあさん!気をつけてね・・黄色い電車だからね・・・』
『あんた達もからだ気をつけてねー。ありがとうねー』

この二人、どう見ても酔いつぶれてしまって朝帰りの様子なのですが、お年寄り
に優しくする事への若者特有のためらいやてらいを微塵も感じさせない自然で爽
やかな青年達でした。彼らを育てた沖縄の青い海や、暖かい島人の事が想われる
ひとときでした。


春にこのコラムを担当させて頂く事になった時、日頃感じている事等を『睦華の
堪忍袋』と題してお話したいと意気込んでいたのですが、始まってみると心がふ
んわりと暖かくなるような嬉しい話が沢山あってとっても幸せな1年でした。

今年も残す所あと数日になりました。
風邪などに負けずお元気でよいお年をお迎え下さい。

━5━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 編 集 後 記
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大野屋では昨年に続き、子供と一緒に伝統行事について学べる「子供と学ぶ生活
のしきたり」のサイトをリニューアルオープンしました。
http://www.ohnoya.co.jp/faq/kidsqa/

はじまりは今年の夏。
小学生の子供を持つ人を中心に、しきたりや伝統文化について感じていることを
アンケートいたしました。

予想以上に多かったのが「しきたりや伝統文化を子供たちに伝えたい」という声。
なんと全回答者1161人のうち、9割以上の人が「ぜひ伝えたい」「機会があれば
伝えたい」と回答しました。

でもその一方で「自分自身の知識に自信がない」「どう伝えればいいのか分から
ない」という声も多かったのです。


そこでこの冬の「生活のしきたり」は、大人がそのまま子供に読み聞かせられる
ようなページへ、一緒に読んで楽しめるページへと作り変えました。

辞書などで大人が詳しく調べてあげるのも良いけれど、それを子供にかみくだい
て説明するのはなかなか大変。そのまま読み聞かせて、一緒に「へぇ~~」と言
ってもらえるページを目指しました。

冬休みは家族みんなで過ごせる貴重な時間。

一緒にお正月の飾りつけをしたり、おせちを食べたり・・・そんなお正月の家族
のひとコマにきっと役立つページです。
http://www.ohnoya.co.jp/faq/kidsqa/


今年の「折々しきたり想いやり」はこれが最後です。
1年間、お付き合いいただきましてありがとうございました。

また来年お会いしましょう。

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              雑誌に掲載されます
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週刊ダイヤモンド 1/12発売号・・・
              お墓とお寺の特集記事(お墓の引越しについて)


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┌──┐株式会社 メモリアルアートの大野屋 監修 小嶋 幸夫
│\/│                  編集 川瀬 由紀
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