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第53号 『お中元・お盆 ~夏の贈り物』(2008/06/25発行)

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┏━ 今月号 もくじ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┃ 1◆ 特集   「 お中元・お盆 ~夏の贈り物 」

┃ 2◆ 相談員のつぶやき 「 父の位牌を兄弟全員分作ってもいいの? 」

┃ 3◆ 編集後記
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◆  特集    「 お中元・お盆 ~夏の贈り物 」
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もうすぐ7月。お盆にお供え物を差し上げたり、お中元に日頃お世話になってい
るお礼を差し上げるという機会も増えますね。今回は夏の贈り物特集です。


お中元とお盆は一見全く無関係の行事のように思えますが、実はもともと中国の
慣習であった「お中元」が広く日本に浸透したのは、同じ時期に行われるお盆の
風習が深く影響したためであったといわれています。


□ お中元

中国では、上元(正月15日)・中元(7月15日)・下元(10月15日)を
あわせて「三元」といい、罪をつぐなう日として、一日中火を焚く風習があった
そうです。

これが日本に伝わり、
 上元は小正月
 中元はお中元
の行事として行われるようになります。(下元に関する風習はありません。)

中元は同じ7月15日のお盆の風習に影響され、仏様にお供えをするお盆の慣習
が、親類やお世話になった人に贈り物をする現在のお中元の風習へと発展したと
いわれています。

・お中元を贈る時期
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お中元の時期はお盆と同じに考えますので、7月はじめから15日までに贈りま
すが、地域によって時期が異なります。
月遅れで8月にお盆を行う地域では、お中元も1ヶ月遅れとなります。

 関東なら7月15日まで
 関西・東北は8月15日まで
とする地域が多いようです。

この時期を逃してしまったら、「お中元」の表書きではなく、
 立秋(今年は8月7日)までなら、「暑中お見舞い」「暑中お伺い」
 立秋以降は、          「残暑お見舞い」「残暑お伺い」
とします。


・お中元の表書き・金額
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表書きは「お中元」として、水引は紅白の蝶結び・のしをつけて贈ります。
金額は3~5千円くらいを目安に品物を選ぶ方が多いようです。

・喪中のお中元
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贈り先が喪中またはこちらが喪中の場合、お中元を贈っても良いものかと迷っ
てしまいます。

基本的には、お中元はお世話になっているお礼として贈るものですから、喪中
とは関係がなく、ふだんと同じように贈っても差し支えありません。


ただし先方が喪中の場合、四十九日の忌中の間は避けて、忌明けを待ってお贈
りしたほうが良いでしょう。忌明けを待っていたらお中元の時期を過ぎてしま
う場合には、「暑中お見舞い」や「残暑お見舞い」などと表書きを変えましょ
う。
紅白の水引は避け、白無地の短冊に「お中元」と書きます。


贈り主が喪中のときには、先方にとっては関係はありませんので、通常通りお
中元を贈っても結構です。

ただ、死を穢れと考え、死者の出た家から物を贈ることを「穢れを移す」とい
うことで嫌う方もいますので、もし心配な場合には四十九日が明けてから贈っ
てはいかがでしょうか?この場合にも時期が過ぎてしまう場合には「暑中お見
舞い」「残暑お見舞い」などの表書きにします。


□ お盆 


この1年で亡くなった方がいらっしゃるお宅へは、お盆のお供え物を送ります。
お亡くなりになってはじめてのお盆を「新盆」(にいぼん・しんぼん・あらば
ん)または「初盆」(はつぼん)と言い、通常のお盆よりも丁寧に行うことが
一般的です。

・ちょうちん
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地域によっては、特に親しい方(家族や近い親戚)が、ちょうちんを贈ること
が多いようです。提灯はお盆のお供えの周りに置き、華やかに故人を迎える役
割をしてくれます。

新盆といえば、新盆の年だけ1年限り使用する白無地の白張ちょうちんもあり
ますが、これは喪主の家で用意しますので、周りの方は絵柄提灯を贈ります。

ちょうちんには吊すタイプと置くタイプの2つがありますが、これは先方の好
みや飾るお部屋の状況で選びます。

正式には一対で用意しますが、お部屋の広さなど贈り先の希望を確認したほう
が良いでしょう。


ちょうちんを贈る場合には、お盆の前に着くように手配します。新盆の場合に
は早めに準備を済ませることが多いので、遅くともお盆の月に入ったらすぐに
届けることができるように、余裕を持って考えておきます。

・そのほかのお供え物
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親戚などではなく、故人と親しかったので何かしてあげたいということなら、
「御仏前」として現金を差し上げるか、故人のお好きだったお菓子や季節の果
物、品のよい贈答用のお線香などもおすすめです。

新盆の法要に招かれた場合には、手土産に添えて「御仏前」あるいは「御供物
料」を持参します。

「御仏前」の額は、故人との関係などによってさまざまですが、一般的には
5,000円~10,000円が目安になっているようです。

・お参りの時期
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お参りはできればお盆の期間内(7月もしくは8月13日~15・16日)に
うかがいますが、あまりこだわりすぎずに、まずは「お参りにうかがいたい」
ことを連絡して、先方の都合を確認しましょう。

・「お盆」のスケジュールについてくわしくはこちら↓
  http://www.ohnoya.co.jp/faq/dictionary/obon/schedule.shtml

・「お盆」については、ホームページでも詳しくご覧いただけます。
  http://www.ohnoya.co.jp/faq/dictionary/obon/index.shtml

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◆ 相談員のつぶやき 第17回
              「 父の位牌を兄弟全員分作ってもいいの? 」
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大野屋テレホンセンター開設時よりご相談にお答えして13年!
シニアコンサルタント・安井 睦華(やすい のぶか)が、ご相談にお答えしま
す。
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 ┏━┓
 ┃Q┃
 ┗━┛ 春に父が亡くなり、先日49日忌法要と納骨を済ませました。
    その際に実家の長男から自分達兄弟2人と姉にそれぞれ父の「位牌」
    を渡されました。

    自分は次男でいわゆる分家なのでまだ仏壇もないし、姉は他家に嫁い
    でいますので、父の位牌を嫁ぎ先の仏壇に入れるのは困ると言ってお
    ります。また弟も結婚はしておりますが子供もまだ小さく家も狭いの
    で位牌を貰っても困ると思うのですが・・・

    そこでお尋ねしたいのですが、
    1、位牌を複数つくっても良いものでしょうか?
    2、亡くなった人もいないのに仏壇を買ってもよいのでしょうか?
    3、宗派の違う仏壇に嫁の実家の位牌を入れても良いのでしょうか?


   --------------------------------------------------------------

    1、 ご質問のように親御さんが亡くなられたような場合には、地域
       の習慣や施主様のお考えによっては「位牌分け」といって子供
       さんの数だけお位牌を作り、それぞれがご供養をされる事もあり
       ます。

       働き盛りの子供さん達が、お墓参りのために度々帰省するのも
       なかなか大変ですから、せめてそれぞれのお家にお位牌を安置
       して、日々手を合わせてもらいたいというご長男様のお気持ち
       ではないでしょうか。


    2、 お仏壇の購入時期に決まりはありません。一般的にはやはりど
       なたかが亡くなられた時が多いようですが、その他には分家
      (新宅)を出された時・住宅を新築(改装)された時などもあり
       ます。

       家で亡くなった方がいなくても、両親がおり祖父母がおり、た
       くさんの先祖の方々がおられた事で今のご自分たちが生かして
       頂いている訳ですから、たとえ分家であっても日々感謝し成仏
       を願い、子々孫々の幸福をご祈念される事はとても尊い事では
       ないでしょうか。

       また、かつては家を継ぐ長男が、他の兄弟よりも圧倒的に相続
       権も大きく持つということがありましたが、現在は兄弟均等に
       親の遺産を相続することが多くなりました。「相続は均等にも
       らう、でも親のお墓や仏壇は長男だけに任せきりが当たり前」
       というのも、おかしな話ではないでしょうか?

       お墓も位牌もご長男だけにお任せするのではなく、見えない地
       縁・血縁の方々に日々手を合せている親の姿を見ながら成長さ
       れる子供さんたちは、きっと将来優しく思いやりのある大人に
       なってくれると思います。


    3、 宗派の違いはそれぞれの「教義」や主意の「経典(お経)」の
       違いになり、お祀りする「ご本尊」も当然異なるわけです。私
       たちがそのご本尊に手を合せる事の功徳によって、故人へのご
       供養になるということですので、出来ることならお位牌もそれ
       ぞれのご宗派のご本尊が祀られている仏壇に置かれるのが望ま
       しいのではないでしょうか。

       とは申しましても、現実には一軒の家に二つのお仏壇を置くの
       は難しい事ですので、ご家族やお寺様にご相談されたうえでご
       お仏壇はひとつにして両家のお位牌を置かれてもよろしいかと
       思います。

       安井の個人的な考えではありますが、先祖からの決まったお寺
       の檀家様であったり、特定のご信仰をお持ちでない場合には、
       位牌そのものが仏教的な意味合いよりむしろ「霊の依り代」と
       いう古来の習俗を意味する部分が大きいように思われますので、
       いわゆる「位牌檀」としての簡易なお仏壇???に安置される
       とか、綺麗な布の上におかざりしても良いのではないかと思っ
       ております。


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     しきたりやマナー、仏事に関するご相談は無料です。
     もちろん匿名で質問できます。
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         【 メディア掲載のおしらせ 】

      安井が取材にお答えしています。ぜひご覧ください!

 ◆7月1日発売『ゆうゆう』8月号(雑誌)
    「いまさら聞けない「法事・法要」の常識・非常識」

 ◆7月25日発売『MOM(モム)』(イオンクレジットカード会員誌)
    「賢く買おう、お墓の知識(仮)」


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◆ 編 集 後 記
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毎日じめじめと鬱陶しい雨の日が続いています。

溜まった洗濯物がなかなか片付かず、ちょっとしたストレスになっています・・
・。こんな時期は急に寒くなったり、体調も崩しやすく要注意ですね。

でも、しとしと、ザーザー、ぽつぽつと、その日その時によって違う雨音を聞い
ていると、いつもよりぐっすりとよく眠れてしまいます。こんな雨の日の過ごし
方も悪くないですね。外に出ると、色鮮やかなアジサイがまんまるの風船のよう
なかわいらしい姿を見せてくれて、ほっこりした気持ちになります。
気持ちをゆったり持って雨の日を楽しみながら、真夏に向けて体調を整える、い
い時期なのかもしれません。

☆雨の日にはこんな過ごし方もオススメ☆

 お子さんと、お盆の「きゅうりの馬」「なすの牛」を作ってみよう!
 http://www.ohnoya.co.jp/faq/kidsqa/challenge/obon_nasu.shtml

☆梅雨の晴れ間には気持ちよくお掃除☆

 梅雨のカビに要注意!お盆前にお墓のお掃除
 http://www.ohnoya.co.jp/cemetery/knowledge/000046.shtml

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┌──┐株式会社 メモリアルアートの大野屋 監修 小嶋 幸夫
│\/│                  編集 川瀬 由紀
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