メールマガジン・バックナンバー

メールマガジン・バックナンバー

第193号 お彼岸特集・江戸時代の死生観(2020/2/26発行)

■───────────────────────────────────■
  メモリアルアートの大野屋
--------------------------------------------------------------------------
       冠婚葬祭ナビ『折々しきたり想いやり』2020/2/26

                         http://www.ohnoya.co.jp
■───────────────────────────────────■

本メールはメモリアルアートの大野屋よりお送りする、お役立ち情報マガジンで
す。弊社のお客様、メールアドレスをご登録頂いた方へ毎月1回配信させていた
だいております。

今後このメールマガジンがご不要でしたら、お手数をお掛けいたしますが、下記
より解除をお願い申し上げます。アドレスのご変更も下記よりお願いいたします。

配信停止はこちらから→
      https://www.ohnoya.co.jp/contact/mailmag_kaijo.php

アドレスの変更はこちらから→
      https://www.ohnoya.co.jp/contact/mailmag_henko_f.php

バックナンバーはこちらから→
      http://www.ohnoya.co.jp/anshin/mail_backnumber/index.shtml


┏━ 今月号 もくじ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┃ 1◆ 特集   
┃   「 お彼岸特集・江戸時代の死生観 」
┃      
┃ 2◆ 川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
┃   「 ~「ご縁」についてふと・・・~ 」
┃ 
┃ 3◆ イベント・お知らせ

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。
メモリアルアートの大野屋の小林です。

関東地方では22日に春一番が吹き、暖かな休日に地元の梅まつりに出掛けてきま
した。訪れた梅林には約60種、1100本の梅の木が美しい花を咲かせていました。
白梅の「新茶青(しんちゃせい)」、紅梅の「八重寒紅(やえかんこう)」、桃
色の「豊後(ぶんご)」、一本の樹から白と桃の二色に咲き分かれる「思いのま
ま」など、名札を見るのも楽しみです。そういえば、新元号の「令和」は、大宰
府での梅花の宴で詠まれた歌の序文が由来ですね。
不安なニュースの多い今日この頃ですが、満開の花を前に、訪れた人々が穏やか
な表情で、ゆっくりと時を過ごしていたのが印象的でした。


━1━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 特集「 お彼岸特集・江戸時代の死生観 」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
春のお彼岸が近付いてきましたね。今年の春彼岸は3/17~3/23までの期間です。
今回はお彼岸特集と題して、府中郷土の森博物館の特別展「ご臨終 ~江戸時代
の死・病・あの世~)」で得た情報をもとに、江戸時代の死生観について特集し
たいと思います。
江戸時代、人々は自宅で生涯を終えました。今ほど医学や社会が発達していない
この時代に生きた人たちは「死」や「あの世」をどう捉えていたのでしょうか?


■末法思想(まっぽうしそう)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
江戸時代を知るために、その前の時代のことも少しご紹介を。
平安時代後期~鎌倉時代にかけて「末法思想」がありました。お釈迦様が入滅さ
れて千五百~二千年以上の時が経つと、正しい教えが絶え、救いのない末法の世
が訪れるというものです。
実際この時代には、日照りや水害、飢饉、疫病などのあらゆる災厄が起こりまし
た。せめてあの世では救われたい...人々の心の拠り所になったのが「南無阿弥陀
仏と唱えれば、誰もが平等に極楽浄土に往生できる」という教えでした。
シンプルな教えは身分を問わず実践することができ、たちまち広がっていったそ
うです。なお、この時代には庶民のお墓はまだなく、風葬(埋葬せず風葬地で風
にさらす)にすることが多かったようです。

■「あの世」への観念の変化
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
室町時代以降は、極楽浄土への憧れよりも「家名」や「財産の存続」など、現世
での安寧が優先されるようになっていきました。自分の死後も子孫を見守り続け
たい、という願望を抱く人が増えていったといいます。
室町時代中期には、供養の対象となる人の名が刻まれた板碑(いたひ)が盛んに
造られるようになりました。これが庶民が個人の墓石を建てることへの変遷過程
だという説もあります。
そして江戸時代。日本で暮らす全ての人が寺院の檀家となりました。今の戸籍管
理のようなことをお寺がするという、寺請制度(てらうけせいど)が行われたの
です。この制度は明治時代に入るまで続きました。

■供養の定例化
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
寺請制度によって、人々と寺院との関わりが深くなり、お彼岸やお盆、先祖の命
日供養などが定例のものとなりました。またこの時代は、大多数の人が生まれた
村で生涯を終え、その地域のしきたりに基づいた葬送が行われていました。現在
でも、お葬式には地域性が色濃く残っていますね。そして貨幣経済の発展も背景
として、葬送にかけるお金が増えていったようです。

■逝く者と遺された者
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の特別展では、江戸時代に実在した人物の終活や、遺された家族のやりとり
が紹介されていました。
生前に家訓をまとめたり、教訓として災害の記録を残したり、財産分与や葬送に
関する遺言も、今に通じています。驚いたのは、死後に子孫を守護することを約
束する文書がしたためられていた事です。江戸時代には、家の繁栄への意識が今
よりずっと強かったことが伺えます。
一方、遺された家族は、故人を忘れないように、その足跡を残そうと努めていま
す。墓碑にその人柄や功績を彫刻したり、代々の当主の経歴を書物にまとめたり、
形見分けをするなどして子孫に伝えて移行としていました。

■江戸時代の流行病
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
いま私たちはコロナウイルスの脅威に直面していますが、奇しくもこの展示では
江戸時代に流行したコロリ(コレラのこと)に関する展示がありました。
当時は「疫病神(えきびょうがみ)」「疱瘡神(ほうそうがみ)」などと称され、
これらを抑える力がある神仏や、疫病神自体を祀ることでその力を鎮めるという
寺社が絶大な信仰を集めました。そして村内に流行病が発生すると、疫病神を村
から追いだす神事やまじないが行われたのです。
コロリ除けに造られたという、村々を巡回する獅子頭は、疫病神を寄せ付けまい
とする思いのこもった威嚇の表情でした。

■江戸時代の「生」と現在
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
この展示で最後に掲げられていたメッセージは特に印象に残りました。抜粋です
が、ご紹介します。

『近代になり、入院先で生涯を終える人が増加。これにより死は日常生活の場で
ある自宅から切り離された。
江戸時代には、いつ自分の身に終わりが訪れても不思議ではなかったため「現在
を生きる」ことに重点を置いているように見える。江戸時代の人々の主軸はその
時々の幸福にある。地獄ですらコミカルに捉え、閻魔や奪衣婆ですら現世利益を
叶えてくれる存在とする江戸時代人の、何とたくましいことか。
現在、人々の生活スタイルや家族形態も大きく変化し、家の存続という観念も希
薄になりつつある。死や葬送に関する観念はさらに変化していくだろう。
江戸時代の人々が持っていた良い意味での利己的な力強さは、様々な事態に順応
する際に役立つと思われる。』

いかがでしたか?気候変動や地震、ウイルス、テロ、核...私たちも今、さまざま
な不安要素に苛まされています。しかしもっと苛烈に「死」が日常の中にあった
江戸時代の人たちの力強さには、学ぶべきものがある気がします。なにか励まさ
れたような気持ちで館内をあとにしました。

参考:府中郷土の森博物館ブックレット21 ご臨終~江戸時代の死・病・あの世


━2━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
      「 ~「ご縁」についてふと・・・~ 」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
節分も終わり、来週はもう桃の節句、お雛祭りですね。
令和2年の春もすぐそこまで来ています。

昨年は多くの災害や事件がありましたが、今年はまた新型肺炎の流行など、多難
なスタートとなりました。「禍福はあざなえる縄のごとし」などと昔から言われ
ますが、いいニュースがあまり見当たらず、とてもそんな風に思えずにいます。

それでも月日は過ぎて行き、季節も変わります。
そして私もまた歳を重ね、毎年迎えるお正月や節分などに対する思いも変ってき
ます。感動とか喜びの度合いが少し薄れてきた気がします。

しかしそうした日々の暮らしの中でも、「ご縁」というのは改めて感じることが
多くなりました・・・とは言うものの、今さらですが「ご縁」とは何なのでしょ
うか?

「えにし」や「ゆかり」とも言いますね。仏教の教えの中にもありますが・・・
特に信心があついわけでもない私たちが普通に使います。「ご縁があって」とか
「不思議なご縁ですね」など、よく聞きます。「運命」のようなものでしょうか
?いや、でも少し違う気もします。

仏教の教えでは「因縁(いんねん)」について説かれています。
「因」とは、結果を生ずる直接的な原因ということだそうです。そして「縁」と
は、その因を助けて結果を生じさせるための間接的な原因・・・?というのです
が、正直、難しいですね。

最近、子供の頃や学生の頃、また社会人となり家族を持った頃のことなどを思い
出して、両親はもちろん、その時々に助けて貰った人たちのことが浮かんできま
す。今こうして自分があるのは、まず両親(や祖父母)のおかげであり、出会っ
た人々のおかげであると、改めて思われてきます。そしてそれらは皆、なにかし
らの「ご縁」があってのことだと思えるのです。

ご縁・・・それは、新しい出会いの多かった若い頃には余り考えることがありま
せんでした。しかし歳を重ね、多くの人たちとの別れを経験して、改めて感じる
ようになりました。
もしかするとご縁とは、永遠(とわ)の別れを知るほどに、しみじみと想うもの
なのかも知れませんね。別れを知って初めて、ご縁があって生かされてきた自分
なのだと、静かに思うものなのかもしれません。

桃の節句が終わると春のお彼岸です。また改めてそんな「ご縁」を感じながら、
ご先祖に会いに行くことになりそうです。
そうそう、いま一番「ご縁」を思うべきは「妻」でしょうか?
(感謝しなければ・・・)


━3━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ お知らせ・イベント
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【★★★大野屋テレホンセンター25周年記念
           プレゼントキャンペーン第二弾★★★】

大野屋テレホンセンターは1995年の開設以来、お葬式・お墓・お仏壇から仏事の
マナーやしきたりに至るまで、さまざまなご相談にお答えしてまいりました。

現在までに、のべ35万件を超えるお問い合わせにお応えし、おかげさまで25周年
を迎えることが出来ました。

今回はプレゼントキャンペーン第二弾♪
メルマガ会員の皆様、新規メルマガ登録された皆様を対象として、抽選で25名様
に、いま話題の、容量120MLステンレスボトル「ポケトル」をプレゼントします!

下記リンク先の専用フォームから、2020年3月24日(火)までにご応募ください。
https://www.ohnoya.co.jp/contact/corporate_sp/sp_telephone_25th.php

※ご応募はお一人様一回でお願いいたします。
※既にメルマガ会員の方はご登録済のメールアドレスにてご応募ください。
※ポケトルのお色は選べません。ご了承ください。
※当選結果はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます。

------------------------------------------------------------------------

【お墓・お葬式の相談会】

いずれの相談会も参加費無料(要予約) です。
定員に限りがございますため、お早目のご予約をお勧めします。

<申し込み・お問い合わせ:大野屋テレホンセンター 0120-02-8888>

◆お墓の相談会

東京都、神奈川県、千葉県の各会場にて、お墓の相談会を開催中!
お墓の引越し・墓じまい・お墓の建て方・都立霊園&公営霊園申込みなど...
お墓のことなら何でもご相談ください。

<東京都内>
3/5(木)10:00~16:00 荻窪タウンセブン
3/6(金)10:00~16:00 八王子駅前郵便局
3/14(土)10:00~16:00 多摩店
3/15(日)10:00~16:00 小平店
3/16(月)10:00~16:00 国分寺店
3/17(火)10:00~16:00 ダイエー西八王子店 2Fサービスカウンター前
3/27(金)10:00~16:00 国立市商業協同組合

<神奈川県内>
2/27(木)9:15~12:15 茅ヶ崎市民文化会館 第二会議室
3/12(木)10:00~16:00 茅ヶ崎市民文化会館

<千葉県内>
2/27(木)10:00~16:00 エポカ高根台
3/2(月)10:00~16:00 行徳文化ホール I&I会議室2

◆お葬式の相談会

将来のお葬式のことで「家族に迷惑をかけたくない」、
「もしもの時に備えておくことで安心して暮らしたい」
そういった皆様の想いにお応えします。お気軽にご相談ください。

3/7(土)9:30~17:00 メモリアル相談センター横浜
3/13(金)9:30~17:00 常光閣
3/19(木)9:30~17:00 メモリアル相談センター小平


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
┌──┐株式会社 メモリアルアートの大野屋   編集:小林 寛依
│\/│                  
└──┘〒163-0638 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 新宿センタービル38階
    TEL 0120-02-8888
    メールマガジンへのご意見、ご感想、お問い合わせは
                          m-pr@ohnoya.co.jp
    ご相談は
       https://www.ohnoya.co.jp/contact/memoria.php へどうぞ。

    ホームページもご覧ください。http://www.ohnoya.co.jp


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※