メールマガジン・バックナンバー

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第210号 「お盆特集・第三回 地域性豊かなお盆の行事」(2021/7/26発行)

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メモリアルアートの大野屋
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冠婚葬祭ナビ『折々しきたり想いやり』2021/7/26

           https://www.ohnoya.co.jp

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大雨による災害に遭われた皆様に謹んでお見舞いを申し上げますとともに、
一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。


━ 今月号 もくじ ━━━━

1◆特集   
「 お盆特集・第三回 地域性豊かなお盆の行事」
      
2◆川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
「 いよいよ真夏~お盆はいかがお過ごしですか? 」
 
3◆お知らせ・イベント

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メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。
メモリアルアートの大野屋の小林です。

さて、7月上旬に近所の公園へ大賀ハスを観に行ってきました。直径30センチもありそうな大型の花は、少し離れた所からみても、花びらに入った縦筋の模様がくっきりと見えました。
蓮といえば真っ直ぐに伸びた茎も特徴的。この茎をストローのように使ってお酒を飲む「象鼻盃(ぞうびはい)」に憧れます。茎を通ると味は変わるのでしょうか?
お酒が飲めないから香りのよい中国茶などが良いかなぁ...などとぼんやり考えながら、蓮とのひと時を過ごしました。

大賀ハス

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◆特集「 お盆特集・第三回 地域性豊かなお盆の行事」
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お盆特集の最終回は「お盆の行事」についてのご紹介です。年中行事の中でも、お正月と並んで大切にされてきたお盆。
仏教の影響を強く受けていますが、民間で行われる行事は「ご先祖様を祀って供養する」という先祖祭りの性格が伝えられています。

■「精霊」をおもてなし
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お盆を分かりやすく言い表すなら、四十九日を過ぎた故人の霊や先祖の霊=精霊(しょうりょう)を家に迎え、もてなしたのち、送る行事です。地域によっては精霊のことを親しみを込めてオショロサマ、おしょろさん等と呼びます。
先祖祭りの概念は全国的に共通しますが、行事の内容はそれぞれの地域に根付いた風習があり、一様ではないところが興味深いところです。例えば遠州地方の新盆のお宅では、葬儀で使用する祭壇と同じ位の規模の精霊棚(盆棚)を設けて、
盛大かつ華やかにお迎えすることが知られています。以前テレビを観て優しいなと思ったのは、精霊棚にはしごをかける地域の風習です。
由来は諸説ありますが、帰ってきた精霊が盆棚や仏壇を登りやすいようにという心配りだそうです。
昨年はTwitterで「精霊馬コレクション」というタグが話題を呼びました。きゅうりでバイクやスポーツカーなどの速い乗り物を作り、馬より速く帰ってきてね!などのメッセージが添えられる様子に心が温かくなりました。
ジェット機やガ〇ダムを作り上げる猛者もいて今年も期待大です。

■お盆は選択無形文化財
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お盆は「国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの」として、1977年6月に文化庁によって選択無形文化財(正式名:記録作成等の措置を講ずべき無形文化財)に指定されました。文化庁のデータベースを「盆」で検索するとお盆に関係する無形文化財がいくつも登録されており、特に盆踊りが多いことが分かります。現在、国としては盆踊りや太鼓踊りなどの民族芸能を「風流踊(ふりゅうおどり)」と総称し、ユネスコ無形文化遺産登録に向けての審議を待っている段階です。結果は2022年11月頃と言われていて、とても楽しみです。

■さまざまな盆踊り
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盆踊りといえば夏の風物詩。都市部では現代的な大規模イベントとして行われることもありますが、元々は先祖供養の踊りです。地域の特色が豊かで、全国にある盆踊り保存会がその伝統を守り続けています。とくに有名なのは日本三大盆踊りに数えられる徳島県の阿波踊り、岐阜県の郡上踊り、秋田県の西馬音内(にしもない)盆踊りです。
西馬音内盆踊りは女性の装束がかなり特徴的で、藍染めの浴衣に真っ赤な帯、彦三頭巾と呼ばれる黒頭巾(目の周りだけくり抜かれている)をすっぽり被って顔を見せないようにしています。この出で立ちは亡者をかたどっていると伝わり、昔からあった豊年祈願の踊りと、関ヶ原の戦いで滅亡した西馬音内城主を偲んで臣下達が踊った亡者踊りが習合した、という説があるそうです。お盆に精霊と踊る供養踊りの面影をいまに伝えているとして、国の無形文化財に指定されています。
他にも念仏を唱えながら踊ったり、位牌を背負って踊ったり、曲目によって扇や太鼓、灯篭などを持ち変えて踊ったりするなど、数えきれないほどの盆踊りが存在します。

■お盆に欠かせない「火」
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お盆には迎え火、送り火の風習がありますね。中でも送りの行事にはさまざまな形式が伝わっています。例えば「精霊流し」。川や海の向こうに浄土があるという仏教的な教えから、明かりを灯した灯篭や供物を、ワラや木でつくった船に乗せて精霊をお送りします。
個人的に最も印象に残っているのは和歌山県熊野市の「灯篭焼き」です。そこでは海岸沿いに、新盆を迎えた方のために作られた真っ白な祭壇が、横一列に並びます。祭壇は墓石のようなかたちで紙と白木で作られています。辺りが暗くなってくると、これが蝋燭の明かりに浮かび上がり、幻想的な風景が広がります。日が暮れると祭壇の後ろに吊り下げられた仕掛け花火に火が灯され、炎は滝となって一斉に祭壇に流れ落ち......人々に見守られる中、白い煙となって空に昇っていく様は本当に精霊が還っていくかのようです。
五山の送り火や打ち上げ花火など、火はこの世とあの世をつなぐ架け橋として、お盆には欠かせない存在だということが伺えます。

いかがでしたか?故人を想う気持ちやご先祖様への感謝の気持ちが、今に伝わるお盆の風習を培ってきました。時代は変化し続け、供養の在り方も少しずつ変わっていますが、大切にされてきたお盆の行事がこれからも続くことを願ってやみません。

お盆特集 第一回・第二回はこちら

お盆の基本を知りたい方は当社ホームページ「意外と知らない お盆の常識」
https://www.ohnoya.co.jp/dictionary/obon/post-1.shtml
メルマガバックナンバー「お盆は宗教行事?」
https://www.ohnoya.co.jp/mailmagazine/mail_backnumber/2019/010690.shtml
もぜひご覧ください。

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◆ 川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
   「 いよいよ真夏~お盆はいかがお過ごしですか? 」
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7月のお盆が終わりました。ご先祖様にはゆっくりと過ごしてもらえましたか?
そして8月お盆の方は、これから準備ですね。しかし熱中症には充分お気を付けください。
外出時の人混みはまだまだマスクをはずせませんが、お墓のお掃除の際は要注意です。

今年はちょうどお盆が中休みのようなかたちで、オリンピック、パラリンピックが開催されます。
去年は交流試合となった夏の甲子園も、いま各地で予選の真っ最中。夏休みとしてはイベントが盛りだくさんではあるものの...
頑張っている選手たちへは、どれもテレビを通して声援を送ることになりそうです。

私にとって夏休みの思い出は、祖父母の家で過ごすお盆と一体になっています。
年に一度、精霊が家に帰ってきてくれるお盆の行事。大勢の親戚が集い、
従兄弟たちと暑い夏を一緒に過ごしました。盆提灯を組み立てたり、ナスやキュウリで牛馬を作ったり花火をしたり・・・井戸水で冷やした畑のスイカはひんやりして、みんなで食べたみずみずしいあの味は忘れられません。

そんな祖父母の家は今や誰も住まなくなり、屋敷も納屋も庭も、全て木々に覆われています。親戚との付き合いも年々遠くなり、一族揃ってご先祖様を迎えるお盆などは、はるか昔の話になりました。
それでも我が家では毎年お盆の用意をします。立派な盆棚を用意できなくても、迎え火が焚けなくても、必ず祖父母や両親が帰ってきて、そこに居て子供や子孫を見守ってくれているのです。ただ・・・ようやく第1回目のワクチン接種が予約できたものの、今年は少し心配そうなまなざしで見ているかもしれません。

世の中は変化し、さまざまなことが起こり続けます。人それぞれの人生にも、辛いこと嬉しいこといろいろあるものです。しかし何があっても、いくつになっても、どこに居ても・・・見守り続けてくれるご先祖様がいるというのは有難いものです。毎日の暮らしを大切に過ごしていこうと思えます。
そんな思いを新たにしてくれるお盆は、やはり一年の中でも特別な時ですね。こんな私のところにも必ず帰ってきてくれるのですから。

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◆ お知らせ・イベント
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◇お葬式の個別相談会

将来のお葬式のことで「家族に迷惑をかけたくない」「もしもの時に備えておくことで安心して暮らしたい」
など、皆様の想いにお応えします。

<各会場、9:30~17:00まで個別相談を承ります(最終受付16:00)>

8月 9日(月)常光閣(千葉市中央区)
8月21日(土)メモリアル相談センター横浜


◇お墓のなんでも相談会

「都立霊園での建墓を考えている方」「墓じまい又はお墓の引っ越し相談」
「樹木葬・永代供養墓・お近くの優良霊園のご紹介」「今あるお墓の洗浄や雑草対策、建替え」など普段気になっているけど、どこに聞いていいかわからないご質問はございませんか?

当日参加も可能ですが、ご予約いただくと待たずにご相談頂けます。

<各会場、10:00~16:00まで個別相談を承ります(最終受付15:30)>

7月28日(木)マルエツ茅ヶ崎店
8月 6日(金)   〃
8月11日(水・祝)イオン藤沢店
8月22日(日)茅ヶ崎公園墓地
8月23日(月)湘南茅ヶ崎やすらぎ霊園

いずれもご予約は大野屋テレホンセンター0120-02-8888まで、
どうぞお気軽にご連絡ください。


◇オンライン相談も受付中です。

離れた場所でも安心してお葬式やお墓のことをご相談いただける「大野屋のオンライン相談」のサービスを開始しました。
スマートフォンやパソコンからオンラインでご相談いただけます。ご希望のお客様は下記のフォームよりお申込みください。

https://www.ohnoya.co.jp/contact/funeral/reserve_websodan/


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【新型コロナウィルス感染症に対する当社の取り組み】

当社は、お客様と当社社員の安全を第一優先にして、新型コロナウィルス感染防止に取り組み、地域の葬祭事業を通じた
供養のライフラインとしての社会的責任を果たすため、以下の項目を遵守し営業を継続させていただいております。

1.お客様が利用される店舗、営業車・バスなどでは、常時換気に努め、テーブル・ドアノブなど複数人が使用される場所を
定期的にアルコール消毒液などで衛生状態を保つ取り組みを行っております。

2.当社社員は、日々数回の検温を行い、体温が37℃以上の者は出勤を認めないなど、体調管理を徹底しております。

3.当社社員は、接客の際にもマスクを着用し、手洗いを定期的に行い、ソーシャルディスタンスを保つよう心掛けております。

皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。


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最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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株式会社メモリアルアートの大野屋 編集:小林 寛依
                  
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