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<東京・神奈川では7月からお盆> 久しぶりのお墓参り、気を付けるべきことを仏事アドバイザーが解説 ~各地で異なる風習や、気になるお墓のお手入れ法もご紹介~

2023年07月13日



 仏事関連総合サービスの株式会社メモリアルアートの大野屋(東京都立川市、代表取締役社長 奥田実)は、お墓やお葬式、お仏壇に加え、仏事のマナーや季節行事のしきたりなど様々なシーンで皆様のご供養の気持ちをサポートし、ご相談にお応えしています。今回は「お盆」に向け、当社の仏事アドバイザーが、基本的な情報や知っておきたいマナーについてご紹介します。
お盆については、当社ホームページの仏事Q&Aでもご紹介しています。
大野屋ホームページ: https://www.ohnoya.co.jp/faq/
大野屋ちゃんねる : https://www.youtube.com/user/ohnoyacojp/videos

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■そもそもお盆とは?


 「お盆」とは、仏教行事の一つ。仏教用語としては、「盂蘭盆(うらぼん)」が正しい名称で、古代のインド語の一つであるサンスクリット語の「ウランバナ」を漢字にあてはめて読まれた言葉です。
 お盆の時期、お寺では「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という法要を執り行います。各家庭ではお盆には故人の霊が帰って来るといわれ、お供えや提灯を飾ってお迎えします。一般的には、7月(8月)13日に迎え火を焚いて先祖の霊をお迎えし、16日に送り火を焚いてお送りします。お盆の前に、盆棚の飾りつけに必要なものをそろえたり組み立てや飾りつけを済ませておきます。

■知っていますか?7月にお盆!?地域によって時期が異なるわけとは


 夏の風物詩でもあるお盆ですが、地域によって時期が異なるのをご存じでしょうか。全国的には8月に行われますが、東京や神奈川県の一部などでは7月に行います。
 これには、暦の国際基準化を目的に行われた明治時代の「改暦」が関係しています。
 もともと、お盆は7月15日を中心として、13日に迎え火、15日または16日に送り火を行なっていましたが、改暦により、およそ1か月季節が早くなることになってしまいました。そこで、農業が盛んな地域では、お盆の期間が農作業の繁忙期と重なることになるため、ひと月遅れの8月13日から16日にお盆行事を行うことが多くなったということです。
 現在も地域によってお盆の時期はまちまちですが、7月13日から行う地域と、8月13日から行う地域に大きく分かれています。

地域によって違う「お盆」~各地の風習をご紹介~

■東北地方
青森県大川原では8/16の夜、「火流し」と呼ばれる行事が行われます。アシガヤを編み上げた長さ3m弱・幅1.5m・帆柱3mの舟3隻に火をつけ、1隻を5~6人ずつの若者が引きながら川を下ります。
宮城県では、8/16に"わら"で作った「盆舟」を流します。盆舟の舵取りは新盆を迎えた人の霊が行うので、沖へ流れ出れば供養できたと喜びます。昭和の中ごろまでは川に流していましたが、今はお寺に持ち寄るのが一般的なようです。

■甲信越地方
長野県では、川べりに出て、仏様を背負うような体勢で家に帰ってくるのを迎え火を焚いてお迎えします。
その時に「じいさん、ばあさん、このあかりでおいでおいで」と唱えます。また、お墓に行き「この背中にのっとくれやね」と声をかけておんぶする真似をする慣わしもあります。

■東海地方
静岡県西部(浜松市近辺)では、初盆の行事は「内施餓鬼」(自宅にお寺様が来て、お経をあげる)と「寺施餓鬼(外施餓鬼)」(お寺で檀家の方が集まって行う合同法要)の二つがセットになっています。
そして、それぞれの法要は異なる日程で行います。

■近畿地方
通常のお盆とは別に、8/23から8/24にかけて、「地蔵盆」と呼ばれる子供たちが主役の行事があります。準備は初日の朝に町内の人が協力して行い、地域で祀ってあるお地蔵様を綺麗に飾り付け、お供えものや灯篭を置きます。
日中は僧侶の読経や子供へのおやつの配布があり、夜は踊りや花火など子供向けの催し物をして賑やかに過ごすことが多いようです。
地域によっては、地蔵盆の朝、大きな数珠を囲んで座り、お経にあわせて順々に回す「数珠回し」が行われるところもあります。

■九州地方
綱引きが盛んです。諸説ありますが、目蓮尊者が母親を地獄の釜から引き上げたことに由来し、綱引きの勝敗でその年を占うと言われています。
福岡県筑後市の熊野神社で8月14日に開かれる「久富盆綱引き」では、全身にすすを塗って黒鬼に扮した子供たちが大綱を持って町内を引き回します。
長崎県では、精霊流しが盛大に行われます。また、お墓参りで花火をすることも知られています。

■沖縄県
沖縄では旧暦の7/13~7/15がお盆です。沖縄の伝統的な舞踊「エイサー」は盆踊りの一種。この世に降りてきた先祖の霊を、太鼓を叩いて再びあの世へ送り出したと言われています。
七夕もお盆につながる行事とされ、お墓の掃除をして、お酒、お茶、線香などを供えます。

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今さら聞けない?誰に聞けばよいのか分からない、「お盆」について
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■そもそも、お盆には何をするの?


 お盆とは、ご先祖様や亡くなった方々が、地上に戻ってくる期間といわれています。そこで、ご先祖様や亡くなった方々の精霊をお迎えし、感謝と供養を行うとされています。

・盆提灯
お盆の期間中は「盆提灯」を飾ります。鎌倉時代、京都ではお盆に精霊を迎えるための目印として、門口に高い竿を立てて、その先に提灯を掲げる「高灯篭」が行われていました。その風習が引き継がれたものだといわれています。

・盆棚
「盆棚」は「精霊棚」ともいわれ、精霊をお迎えする祭壇です。棚にはござや真菰(まこも)を敷き、中央に位牌を安置します。ナスやキュウリで作った牛や馬、精進料理のお膳や、だんご、そうめん、季節の野菜や果物を供えます。また、洗った米になす、きゅうりなどを賽の目に刻んだものを混ぜて、はすの葉の上に盛り付けた「水の子」と呼ばれるものも備えます。棚の左右には灯篭、霊前灯、絵柄提灯を飾ります。

・迎え火・送り火
13日の夕方に自宅の門口などで「迎え火」を焚いて、霊を迎えます。「迎え火」はほうろくと呼ばれる素焼きのお皿の上でおがらを焚きます。そして、15日の夜、もしくは16日に「送り火」を焚いて盆送りをします。

■今年のお盆にはお墓参りをする人が増!?猛暑のお墓参り、熱中症に注意!


 普段の生活にも日常が戻りつつある中、今年のお盆には家族や親せきでお墓参りに行くという人も多いのではないでしょうか。ですが、お盆時期のお墓参りには熱中症の危険性がつきものです。
 屋外墓所は墓石の照り返しも強く、日陰も少ないため非常に暑いです。必ず日傘の用意や水分補給を徹底してください。久しぶりのお墓参りの場合は雑草が生い茂っていることも多いですが、炎天下での長時間のお手入れはなるべく避けていただくことをおすすめします。

または、こんな方法も
 メモリアルアートの大野屋では、墓参代行サービスも提供しています。
 ご先祖や亡くなった方への感謝や供養をする機会に体調を崩されてしまっては良くないので、暑さの厳しい時期にはサービスを活用し、お参り当日の滞在時間を短くすることや、涼しくなってから改めてお墓参りに行くこともご検討ください。

<メモリアルアートの大野屋 墓参代行サービス>
[サービス提供店舗]
多磨店(東京都小金井市)、小平店(東京都小平市)、八王子店(東京都八王子市)、市川店(千葉県市川市)

[サービス内容]
墓所草取・清掃・除草剤散布・花立・香炉等付属品の清掃、石碑の拭き上げ、供花代行等
※費用は店舗により異なりますのでお問合せください。

■お墓の正しいメンテナンスとは?


 お墓は、長い間雨や風にさらされて、すす・コケ・水アカなどで汚れが目立ってきます。お墓参りに行ったら、お墓の状態もチェックしてからお掃除をすると良いでしょう。
正しいお墓掃除の仕方:https://youtu.be/hplDPADlc3s

<チェックするべき項目>
・石と石の間を接着している目地が切れていないか、石碑や外柵、墓誌などをチェック。
・目地や金具の経年劣化が進むと、地震などで倒壊する恐れがあります。お参りのたびにチェックしましょう。
・石碑のズレ、傾き、ぐらつきがないかを確認。
(ズレの確認にはメジャーを持っていくと便利です)
・塔婆立てのぐらつきがないかを確認。
・墓誌、灯籠のぐらつきを確認。古い墓誌は彫刻をする際に取り外しできることを前提に作っているものが多く、地震の際にずれやすくなっているので注意が必要です。
・石材の汚れやシミがないかを確認。柔らかい布で落ちない汚れは、無理に落とすと墓石を傷めます。

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<お供えについて>
お墓は天然の石で出来ていますので意外にデリケートなものです。
「故人が好きだったから」と墓石にお酒やジュースを直接かけると、石にシミがついて落ちなくなってしまう恐れがあります。飲み物も容器に入れて、墓前に供える事ををおすすめします。
お供えした食べ物や飲み物は、そのまま置いておくと鳥などの動物がちらかしてしまうので、お参り後に持ち帰りましょう。

<墓石の彫刻文字のお手入れ>
墓碑や墓誌の彫刻文字にペイントを入れるのは、文字を見やすくするためですが、経年とともに薄れて見づらく感じることも増えてきます。
ペイント補修は、石材店等の専門の業者で4~5万円程度で補修することができます。ご納骨に伴って戒名の追加彫刻を行う際に、見づらくなった彫刻のペイント補修も依頼する方が多いようです。ペイントの色は石材の色味に合わせて白色や紺色が使われ、地域により金色のペイントや金箔を使用するところもあります。
また、朱文字と呼ばれる赤色のペイントは、生前戒名を授かり墓誌などに彫刻しているもので、その人が亡くなった後には赤色を落とします。

■教えてくれたのはこの方【ご取材も可能です】


年間5,000件以上の相談に応える仏事アドバイザー

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■プロフィール
大学卒業後ブライダル会社に勤務。企画やプランナー育成に携わり、業界資格の試験官も務めたエキスパート。
ブライダルの世界から2005年にメモリアルアートの大野屋に入社。
葬儀ディレクター、生前相談アドバイザー、セミナー講師としても活躍し、現在「大野屋テレホンセンター」で仏事アドバイザーとして年間5,000件以上の相談に答える。
穏やかな語り口と柔和なキャラクターからテレホンセンターのメンバーからは「川島ママ」と呼ばれ、お客様からの信頼も厚く指名による電話相談も多く頂いている。

■累計問い合わせ件数35万件突破!開局28年・葬祭業界初の「テレホンセンター」


 大野屋ではテレホンセンターを1995年に開設、現在もお客様の困り事を解決し続けています。問い合わせ件数はのべ35万件を超えました。お葬式やお仏壇、お墓のことから、仏事のマナーやお盆など季節の仏事のしきたりにいたるまで、葬祭に関することでしたら、専門の相談員が年中無休、無料でご相談にお答えしています。

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■会社概要:メモリアルアートの大野屋


メモリアルアートの大野屋は、1939年に石材店として創業以来80年にわたり、お葬式、お墓、手元供養、無料仏事相談など、仏事に関する総合サービスを提供しています。さらに、ペットと一緒に入れるお墓「ウィズペット」や、「手元供養商品:ソウルジュエリー」など、先進的な取り組みを続け、お客様起点のサービスを開発し続ける仏事関連総合サービスです。
HP: https://www.ohnoya.co.jp/
FB: http://www.facebook.com/ohnoya

【設立】
1939年3月(昭和14年)

【資本金】
1億円

【決算期】
12月

【代表者】
代表取締役 社長 奥田 実

【所在地】
〒190-0012
東京都立川市曙町2丁目22番地20 立川センタービル9階

【事業内容】
墓所・墓石の販売
墓所造営 葬祭業
仏壇・仏具の販売
保険


◇ 本件に関するお問い合わせ先 ◇
メモリアルアートの大野屋 広報事務局(KMCgroup内)
 担当:丸橋・大内・黒崎
TEL:03-6261-7413  FAX: 03-6701-7543  Mail:info@kmcpr.co.jp