孫と学ぶ生活のしきたり

仁王(におう)様はどうして怖いお顔なの?

お寺の門の両脇で、太い棒を持ちお顔を真っ赤にして、通る人を睨みつけている仁王様は、もともとは一体のものでした。

お名前を金剛力士(こんごうりきし)といい、仏様をお守りする役目があります。お寺の山門や建物の入口にたって悪者が入ってこないように、ガードマンのお仕事をしているのです。

手に持っておられる棒は金剛杵(こんごうしょ)といい、インドの武器をモデルにしたもので、私達の「なまけたいなー」とか「お友達の持っているものが欲しいなー」とか「お母さんとの約束破っちゃおうかな」という良くない気持ちを打ち砕いてくれるものです。

二体の向かって右側のお顔は「あ」という口をして激しい怒り、左側は「うん」という口で静かな怒りを表しているといわれています。さあ、お母さんが怒った時はどちらのお顔でしょうね。