「終活」というと、葬儀やお墓のことを思い浮かべる方が多いかもしれません。けれども、相続や税金の整理もまた、残されるご家族にとって大切な「心の備え」です。
財産の引き継ぎ方を明確にしておくことで、ご家族が迷わず、安心して未来へ歩み出せるようにすること。
それこそが、これからの人生を安心して過ごすための終活の一歩といえるでしょう。
なぜ事前の準備が大切なのか
相続とは、ご自身が亡くなったあとに財産や権利を次の世代へ引き継ぐ手続きのことです。預貯金や不動産だけでなく、自宅、車、株式、生命保険などもすべて相続の対象となります。
相続の準備をしないままにしておくと、「誰が何を受け取るのか」「どの財産をどのように分けるのか」について、ご家族の間で意見が分かれてしまうことがあります。
なお、実際に相続トラブルの約3分の1は“遺言がなかった”ことが原因といわれています。
「うちは財産が少ないから関係ない」と思われる方でも、小さな金額や不動産の名義などをきっかけに、思わぬ争いに発展するケースも少なくありません。
そのため、「どんな財産があり、誰にどのように託すか」を明確にしておくことが、ご家族の安心を守る最も確実な方法といえるのです。
遺言書で「想い」を残す
相続の準備のなかでも特に大切なのが、遺言書の作成です。遺言書があることで、財産の分け方が明確になり、相続手続きもスムーズに進みます。
また、遺言書には単なる「財産分配」だけでなく、「感謝の言葉」や「家族への想い」を添えることもできます。近年では、遺言書は形式的な書類から、大切な方へのメッセージを伝えるためのものになりつつあります。
遺言を確実に残し伝えるために、公正証書遺言の作成を検討する方や、司法書士・行政書士など専門家に相談する方が増えています。
知っておきたい節税対策
相続に関わる税金(相続税)は、財産の総額によって課税される場合があります。この 相続税の負担を減らす工夫=“節税対策” も、早めの準備が大切です。
たとえば──
・生前贈与を活用する(毎年の非課税枠を上手に使う)
・保険金の非課税枠を利用する
・不動産の分割や共有名義を見直す
といった方法があります。
こうした節税対策は、相続が発生してからでは間に合わないことも多いため、元気なうちに準備を始めることが大きなポイントになります。
また、税金の話は税理士や信頼できる専門家に相談しながら、ご自身に合った形で計画を立てておくと安心です。
家族と話し合う時間こそ、終活の本質
相続や税金の話は、どうしても「言い出しにくい」「重たい」と感じてしまいがちです。
しかし、話し合わないまま迎える“もしも”の方が、ずっと大きな負担を家族に残してしまうこともあります。
終活は、「死の準備」ではなく「これからの人生をよりよく生きるための準備」。
相続や節税のことも、“未来を安心して託すための会話”として向き合うことが大切です。
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