孫と学ぶ生活のしきたり

お盆にちょうちんをかざるのはなぜ?

むかしまだ電気がなかった時代には、日が暮れると家の中では「あんどん」やロウソクのうす明かりだけで生活していました。ましてや家の外では今のように外灯もないのですから、真っ暗です。

そんな暗い夜道を、亡くなったおじいさんやおばあさんが一年に一度だけ帰ってくるのですから、花や草の絵が描かれたきれいなちょうちんやとうろうで、明るくかざっておむかえしたのです。

またあんどんの油やちょうちんのロウソクは、昔はとても貴重なものでした。久しぶりに帰ってきてくれるおじいさんおばあさんへの、心をこめたおもてなしだったのですね。