メールマガジン・バックナンバー

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第78号 『お盆休み、お仏壇へお参りの作法』(2010/7/25発行)

┏━ 今月号 もくじ ━━━━━━━━━

┃ 1◆ 特集 「 お盆休み、お仏壇へお参りの作法 」

┃ 2◆ 安井睦華の それはそれ、これはこれ! 「 お盆はふるさとへ 」
┃            
┃ 3◆ 今月のプレゼント
┃     「 安井が掲載された雑誌『ゆうゆう』を10名様に! 」

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こんにちは。大野屋の川瀬です。

暑~い日が続きますね!
私は比較的暑さに強いと自負していましたが、今年の夏はもうバテバテです。子
供の頃のとにかく暑かった夏を思い出します。

子供の頃って、大人になった今よりも暑かったような気がしませんか?自由時間
がたっぷりあったせいか、エアコンも無い中に朝から晩まで遊びまわっていたせ
いなのでしょうか?今年はそんな暑い夏が久しぶりに帰ってきたような気がしま
す。

さて、突然ですが、今月末発売の雑誌『ゆうゆう』にこのメルマガでお馴染みの
安井睦華が登場します!メルマガを編集長さんにご覧いただいていたご縁で、お
声がけいただきました。15年間の仏事コンサルタントとしての仕事のこと、プラ
イベートのことも含め「『今日という日』を楽しく生きるヒント」というテーマ
でお話しています。ぜひご覧くださいね!
このメルマガの最後で掲載誌をプレゼントしますので、最後までご覧ください。

また私、川瀬は8/7~13ケーブルテレビJCN『大人の学校』という番組で
お盆の作法についてお話させていただきます。撮影用に本格的な盆棚も用意
しました。ケーブルテレビに加入されている方はこちらもぜひご覧ください!

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◆ 特集      「 お仏壇へお参りの作法 」
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いよいよ夏休み。
休みを利用して、親戚や実家へ帰省することも多い時期です。また最近亡くなっ
た友人や知人の家にお参りに行くという人も多いのでは?

今回はそんなときにちょっと戸惑うこともあるお仏壇へのお参りの作法を取り上
げてみましょう。
お盆のお参りではどのように挨拶しますか?お線香の本数は迷いませんか?どん
な服装が良いでしょうか?


◇まずは準備から

お供えは表書きを「御仏前」とします。(亡くなって49日前の場合には「御霊
前」が一般的です。)黒白もしくは黄白の水引をかけます。

現金でも品物でも結構です。いずれも3千円~1万円程度が金額の目安です。
品物の場合には、お菓子や果物などが多いですが、他の人と重なってしまいそう
な場合にはお線香なら長く保存できて安心です。仏壇店などでは、進物用の高級
素材のお線香が箱詰めで販売されています。

現金とお菓子などの品物を両方持っていく場合には、両方に表書きはしません。
現金の方に「御仏前」(または御霊前)の表書きをし、品物の方は包装紙のみで
結構です。渡す際には、御仏前の包みを品物の上に載せ、品物をお盆代わりにし
て差し出します。


◇当日の服装

基本的には普段着でOKです。
ただし最近亡くなったばかりのお宅や、新盆を迎えるお宅に行く場合には、地味
な服装を心がけましょう。地味な色のシャツにズボン、ワンピースなどが無難で
す。

もしお寺様をお招きしての新盆の法要に出席する際には喪服や黒のスーツが基本
です。


◇先方のお家の方とのやりとり

先方の家に着き部屋に通されたら、一通りのご挨拶の後に、お持ちしたお供えを
「御仏前に(お仏壇に)お供えください。」
と一言添えて、お渡しします。

日持ちしないお菓子などを持ってきた場合には、その旨も伝えておくと安心です。


◇お仏壇へ

挨拶がひと段落したら、話が弾む前にお仏壇にお参りさせてもらいましょう。
「お仏壇にお参りさせてもらってもいいですか?」
と家人の了承をもらってから仏壇へ移動します。

お仏壇の前の座布団を外した方が良いの?という質問もありますが、これはあま
り気にせずに座って良いでしょう。


◇お参り

ロウソクが着いていないようならマッチなどで火をつけます。お線香に火をつけ
るのですが、このとき本数に迷ってしまいますよね。宗派ごとに本数や置き方に
違いがありますが、相手の宗派はなかなか分からないですよね。既に誰かがお参
りしているようなら、それに倣っておくのが一番。

一応、宗派ごとの一般的な本数は以下の通りです。

◆宗派別の線香の本数
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  天台宗      1本または3本
  真言宗      3本
  浄土宗      1本を2つに折る
  浄土真宗(東)  2つに折り横にする
  浄土真宗(西)  2つに折り横にする
  臨済宗      1本
  曹洞宗      1本
  日蓮宗      本数に定めなし

               ※寺院・地域によって異なる場合があります


ただし、各家によって違いがありますので、あまり気にせずに1本でお参りして
も全く差し支えありません。


その後リンを鳴らし合掌します。

お参りが終わったら、ロウソクの火を手で払って消し終了です。


もしお仏壇とは別に盆棚が設置されていた場合には、同じやり方で盆棚の前でお
参りします。

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     しきたりやマナー、仏事に関するご相談は無料です。
     もちろん匿名で質問できます。
     お気軽にお問いあわせください。
       https://www.ohnoya.co.jp/contact/memoria.php

     *知っておきたい仏事のしきたりに関するQ&Aが満載!
      人気ページ「仏事のよくあるご質問」もご覧ください。
               ↓ ↓ ↓
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               ↑ ↑ ↑
            どんどん更新されています。

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◆ 安井睦華の『それはそれ、これはこれ!』 
                     「 お盆はふるさとへ 」
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大野屋テレホンセンター開設時よりご相談にお答えして15年!
シニアコンサルタント・安井 睦華(やすい のぶか)が、日々のつれづれを時
には楽しく、時には怒り、時には涙で語ります。
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子供達が夏休みに入り、家族旅行や故郷への帰省があちこちで話題になってきま
した。
吉祥寺で生まれ、一度もこの町を離れた事がない私は、懐かしい人達が待ってい
る『ふるさと』の感覚はありません。沢山の土産物を買う楽しみも、故郷の駅に
降りた時に感じる町の匂いや風の優しさも知らないままに、ひたすら『ふるさと』
への強い憧れと、『ふるさと』を持っている人を心底羨ましく思っておりました。

しかし、なぜか最近ふと、かつて吉祥寺に住んでいる人なら誰でも知っていた名
物の人たちを懐かしく思い出し、なんとも懐かしいこの気持ちは皆が言う『ふる
さと』への想いに近いのかもしれないと思いました。あの人たちがいた町の風景
こそが私の『ふるさと』であり、山や川や風景だけではないと思うようになった
んです。


子供の頃おやつを買いに行った団子屋の『お高団子のお高さん』(と呼ばれてい
たけれど本当の名前は皆知らないおばあさん)。いつも真っ黒な髪をきりっと耳
隠しに結い上げ、夏でも着物を着て店に立ち、浅黒く痩せている上に狐目で眉間
にしわを寄せて気ぜわしくパタパタと団扇を動かしながら団子を焼いてる姿は、
子供心に充分に凄みがありました。だから5円や10円の小遣いを握り締めて1本だ
け買う子ども達はドキドキ・おずおずと肩をすぼめて押し頂くように団子を受け
取ったし、お高さんのほうもニコリともせず当然のようにお金を受け取っていま
した。やたらに柔らかい最近のみたらし団子とは違う、しっかりとした歯ごたえ
と、たっぷりの甘辛たれの香ばしい匂い。当時の子供達には憧れのおやつでもあ
ったので、お高さんに対しても一種畏敬の念を持って眺めていたのかもしれませ
ん。

団子といえば、からくり人形かと思えるほどに規則正しい手さばきで団子を焼い
ていた『○○やの婆ちゃん』。助手のおばちゃんを従えて機械的に淡々と焼いて
いる様子は『所作事』のように美しく、思わず立ち止まって見惚れてしまう人も
多かったようだ。
こちらはお高さんとは違ってれっきとした和菓子屋の女主人だったのだが、近く
にある同名の和菓子屋とは、本妻と妾の関係だったという噂は子供達でさえ公然
と聞かされていた。今で言う『不倫』が人目を憚りこそこそしたイメージである
のに比べると、『本妻』と『妾(おてかけさん)』の関係はもっとはっきりとし
ており、本人達の気持ちはともかく、周囲もそれなりにけじめをつけて付き合っ
ていたようだ。どちらが本妻だったのか子供達には分からなかったが、粋でかっ
こよい『○○やの婆ちゃん』がお妾さんのほうが話の筋立てとしては収まりが良
いように思っていました。

そういえばぎょろりとまん丸の目をした自転車屋のかっちゃんも子供達のヒーロ
ーでした。真っ黒な顔をしてむっつりと店先にしゃがんで自転車の修理をしてい
たので近寄りがたい所があったのですが、火事が三度の飯より大好きで消防車の
サイレンが聞こえるや否や、オートバイに飛び乗り消防車と相前後して火事場に
到着するのを生きがいにしていたようでした。野次馬の整理から焼け出された人
の世話までテキパキとこなしていたという話もあり、このすばやい出動の為に自
転車屋でありながら店先には常にぴかぴかに磨かれたオートバイが外向きに準備
されていたのもかっちゃんの心意気だったのでしょう。

魚屋のおいちゃんも『偏屈の頑固じじい』で通っていました。きりっとを鉢巻を
して刺身を切っている姿は、いなせですごくかっこよかったものです。馴れない
お客さんが『今日は何が美味しいかしら?』なんて尋ねようものなら、口元をぎ
ゅっとひん曲げて『うちにゃあ、不味いもんは一つもないよ!』と言い放ち、
『暑いわねーえ』と挨拶すれば『そうですかねー、夏だかんねー』と涼しい顔で
知らん振り。もう少し人並みの挨拶ぐらいしても良さそうなもですが、偏屈な上
にけっして安くは無いというのに店が繁盛していたのはどうしてだったんでしょ
うね。

ちょうど今はお盆の時期。お盆は亡くなった人が家に帰ってくると言われていま
す。人こそが『ふるさと』だとすると、私にとっては彼らがふるさとであり、彼
らにとってもお盆に帰ってくるべきふるさとは、その人たちを覚えている人の所
なのかもしれません。
ふと思い出したのは、彼らが私のそばに帰ってきた証なのかもしれません。生き
ている人も、亡くなった人もふるさとに帰る季節、それがお盆なのでしょうね。
(と言っても私はお化けは苦手です。)


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◆ 今月のプレゼント
        「 雑誌『ゆうゆう』を10名様に! 」
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すいのぶか)が、雑誌『ゆうゆう』の取材にお応えしました。

大野屋テレホンセンターの開設以来、仏事のご相談にお答えして15年。笑いあ
り、涙あり、怒りありのご相談の現場を通じて、「『今日という日』を楽しく生
きる10のヒント」についてお話しました。

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[ぜひご覧ください]メディア掲載予定 


★7/31(土)雑誌『ゆうゆう』9月号
   ・・・「『今日という日』を楽しく生きるヒント」という特集に安井が
      登場します。

★8/7(土)~13(金) ケーブルテレビJCN『大人の学校』
   ・・・お盆の作法について川瀬が出演します。


★8月発行 主婦と生活社「年金生活」MOOK本
   ・・・お墓の引越し(改葬)について取材にお答えしました。


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最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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┌──┐株式会社 メモリアルアートの大野屋 監修 小嶋 幸夫
│\/│                  編集 川瀬 由紀
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