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第213号 「知っているようで意外と知らないお歳暮のキホン」(2021/10/22発行)

メモリアルアートの大野屋メールマガジン『折々しきたり想いやり』
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213

知っているようで意外と知らない
お歳暮のキホン

(2021/10/22発行)

メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。メモリアルアートの大野屋の小林です。親子でワクチン接種を終えて、1年ぶりに諏訪湖まで出かけてきました。なるべく周囲と距離を置きたいということで、今回は奮発して特急あずさのグリーン車に乗車。車両は驚くほど静かで、広くてのびのび。足元の赤いラインが入ったじゅうたんに特別感があって、めったにない経験に母も私も心躍りました。たまにはこういう贅沢も良いものですね。最近は中山道の旅に興味があり、諏訪大社の二社を巡る際に歩いてみました。塩羊羹の老舗や下諏訪宿の本陣、一里塚跡など、当時の賑わいを思わせる場所があり、浮世絵の世界に入り込んだような気分を味わうことができました。

今月号 もくじ


知っているようで意外と知らない お歳暮のキホン

川島ママの
「昭和は遠くになりにけり」

~ コロナ禍は収束?終息? ~

お知らせ・イベント

知っているようで意外と知らない
お歳暮のキホン

ひと雨ごとに季節の移ろいを感じる今日この頃。これから見掛けるようになるのがお歳暮の宣伝広告ではないでしょうか。急に冬の気配を感じさせるので、つい「一年経つのが早いね・・・」と口にしがちですよね。ところで「お歳暮」という言葉の意味はご存じでしょうか?そして普段お世話になっている方へ感謝の品を贈るこの慣習は、いつ頃始まったのでしょうか?今回は知っているようで意外と知らないお歳暮を特集します。

お歳暮

お歳暮を贈る時期はいつ?

お歳暮の「歳暮」にはその漢字が表す通り「年の暮れ」や「年末」という意味があり、関東では12月初旬から12月25日までに、関西では正月事始めの12月13日から12月31日までに贈るのが一般的です。現在ではお歳暮商戦が10月末には本格化するため、少し早めの11月下旬には贈るという方も増えてきました。しかし本来の意味からすると、12月に入ってから届く手配が望ましいと思います。

食べ物を贈るのはなぜ?

お歳暮に贈る品は高級肉や魚類などの生鮮品、ハムなどの加工食品、アルコール類、コーヒやお茶、スウィーツなどが多く、いずれも飲食類です。それではなぜ飲食類を贈るのでしょうか?これには日本の古くからの慣習が関係しています。ひと昔前までは、新年にご先祖様の霊にお供え物をする御霊祭(みたままつり)の慣習がありました。家を出た人は、ご先祖様や歳神様に供える食べ物やお酒を携えて、実家や本家へと新年の挨拶に向かったのです。現在では品物の販売店から直接発送してもらうケースが増えていますね。皆さんは「年取り魚」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは大みそかに食べる魚のことで、数え年が元旦に歳を重ねることに由来します。昔は物流が発達していなかったため、海から離れた地域の人にとって塩漬けされた魚は貴重品。口にできるのは年末年始ぐらいだったようです。私の両親の出身地・北海道では内地の人へ新巻鮭一尾が贈られていました。他にも東北地方では出世魚の鰤(ぶり)や、鯛、鰈(かれい)などが縁起の良い魚として贈られます。

いつ頃から行われているの?

贈答行事として庶民に広まったのは江戸時代のことですが、お歳暮のルーツはもっと古く、中国の「三官信仰」というものが関係するといわれています。古代中国では、道教の3人の神様(官)の誕生を祝う行事がありました。それによると、福を与える神様の誕生日は旧暦1月15日で、この日を上元と呼びます。次に、罪を赦す神様の誕生日が旧暦7月15日で中元、そして厄を祓う神様の誕生日は旧暦10月15日で下元、これらをあわせて三元というそうです。「中元」という言葉をみてお気付きでしょうか。これらの行事が日本に伝わって「お盆」や「御霊祭」と結びつき、やがて贈答行事になったのが「お中元」と「お歳暮」と言われています。

自分が喪中の場合、お歳暮はどうしたらいい?

お歳暮に贈る品には紅白の水引を掛ける慣習があるため、お祝いごとだと思われている方は多いのではないでしょうか。しかし実際は、普段お世話になっている方への「お礼」であり、お祝いごとではないため、いつも通り贈って構いません。とはいえ、喪中の人からの贈りものを気にすることもあるので、その場合は四十九日忌を過ぎてから水引を掛けずに無地の掛け紙を、またはのしや水引が印刷されていない短冊を使って贈ると良いでしょう。相手先が喪中の場合もまた、四十九日忌を過ぎてからお贈りします。

お歳暮を年内に届けられなかったら

先述のように四十九日忌が過ぎるのを待っていたらお歳暮の時期を過ぎていた、ということもあると思います。その場合は表書きを「寒中御伺(かんちゅうおうかがい)」として、松の内が明けてから立春の前日までに贈ります。(2022年の立春は2月4日、松の内は関東では1月7日まで、関西では1月15日まで)寒中とは立春までの30日間の期間を指し、二十四節季カレンダーを見ると1月5日頃に「小寒」、1月21日頃に「大寒」と載っていますね。立春を過ぎた寒い時期に贈り物をする場合、2月末頃までは「余寒御伺(よかんおうかがい)」の表書きで贈る慣習もあります。


いかがでしたか?某社の「ハムの人」のCMももうすぐですね。一日の気温差が大きい時期ですので、どうぞ皆様お体にお気をつけてお過ごしください。
川島ママの昭和は遠くになりにけり01
~ コロナ禍は収束?終息? ~!
川島ママの昭和は遠くになりにけり02
【川島ママ】 テレホンセンターにて「終活・仏事アドバイザー」を務める冠婚葬祭のエキスパート。お客様からの信頼も厚い、大野屋の生き字引的頼れる存在。
 川島ママの昭和は遠くになりにけり03

気が付けば冬へと足早に季節が変わりつつあります。ここ数日は朝晩めっきり冷え込み、秋はどこへ?と感じます。

長かったコロナ禍も、ようやく収束の気配をみせています。それでもまだまだマスクや手洗いなどは気を付けなければいけませんね。本当に「終息」するのはもう少し先のことでしょうか。

さて、この長く息苦しくもあった一年半の間に、暮らし方がずいぶん変りました。そして改めて気付いたことは、本当に大変な時にあっても、互いに助け合える人たちがいるというささやかな事実です。40数年間、当たり前のように近くにいてくれた家族や友人、周囲のすべてへの感謝です。

おかげで不安になることも、イラつくこともなく、この閉塞した期間を過ごすことができました。そうした私のまわりには、いつも暖かく見守ってくれる何かの気配がありました。青空に浮かぶ雲を見て、ベランダの小さな花に癒され、虫の音に耳を澄まし・・・ゆったりとした励ましの声が聞えたように思います。

ひょとするとこれは見守ってくれているご先祖様の声では?・・・思いも寄らない災いにあって、経験や努力などでは解決できない時に、いつもいる身近な人たち、変わりない豊かな自然、そして両親や祖父母、ご先祖様への深い感謝へと、素直に思いがつながっていきます。この一年半を経て、初めて今までは見えなかったものが見えるようになったのかもしれません。

いつものように季節は移ります。われわれも浮つくことなく、ウィズコロナという生活に移るべきなのでしょう。在宅勤務にはすっかり慣れましたが、緊急事態宣言が終了して、さっそく外でお酒を呑んで祝いたい気持ちです。出社の日には、通勤電車の混雑が元に戻りつつあるようにも感じます。しかし私も少しの戒めと感謝をもって、静かにこの冬を過ごしていきたいと思います。

お知らせ・イベント

◇お葬式の個別相談会

将来のお葬式のことで「家族に迷惑をかけたくない」「もしもの時に備えておくことで安心して暮らしたい」など、皆様の想いにお応えします。

<各会場、9:30~17:00まで個別相談を承ります(最終受付16:00)>
11月 4日(木)メモリアル相談センター小平
11月 9日(火)メモリアル相談センター横浜
11月15日(月)常光閣(千葉市中央区)

いずれもご予約は大野屋テレホンセンター0120-02-8888まで、お気軽にご連絡ください。

◇オンライン相談も受付中です。

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