時代とともに変わるライフスタイル。しかし、どんなにライフスタイルが変わっても、故人を偲ぶ想いに、変わりはありません。
"いつでも、身近に、故人を偲びたい" 、そんなご遺族の想いに応えるため、大野屋では多様なミニ骨壺を開発しています。

ライフスタイルの変化、葬送感の変化に対応して、
よりパーソナルなご供養の形が求められています。

時代の変遷とともに、家族のライフスタイルが変わり、身近な方が亡くなった際の葬送感も変化してきています。以前は、家を中心にして、先祖代々のお墓をお守りするというのがごく一般的でした。今日でも、先祖供養としてのお墓の位置付けや重要性自体は変わっていませんが、それに加えて、故人を身近に感じていたいという想いも強くなってきています。
そうした想いを受けて、「ミニ骨壺」という商品のニーズも高まってきています。メモリアルアートの大野屋が「ミニ骨壺」を取り扱うようになってから、すでに10年ほどが経過していますが、以前から、何らかの形でお骨を手元に置いておきたいというニーズはありました。
「お墓が遠くて、なかなかお参りに行けない」「わが子の遺骨をなかなか手放す気になれない」「亡くなった父母の遺骨を兄弟姉妹で持っていたい」など理由はさまざまですが、本来の供養という側面と同時に、「いつまでも大切な人にそばにいてほしい」という想いの表れだと思われます。
従来からの先祖供養が家を中心としたものだとすれば、「ミニ骨壺」のような商品による供養は、よりパーソナルな供養の形だといえそうです。

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ずっと手元に置いておくものだからこそ、
素材やデザイン性にもこだわりました。

従来から分骨壺というものはありましたが、これは文字通り、先祖代々のお墓が遠方にあるために、自宅近くに別のお墓を用意する場合などに使用する骨壺です。必ずしも家に置くためのものではないので、形状やデザインなどについてはあまり考慮されていません。そこで大野屋では、ずっと手元に置いておける手元供養商品として、素材やデザイン性にこだわったミニ骨壺を、バリエーション豊富に取り揃えています。
一般に骨壺というと、磁器製のものがほとんどですが、大野屋が取り扱うミニ骨壺は、金属製やガラス製、木製などがあります。形状についてもフォトスタンドタイプのものや、携帯タイプなどもあり、お部屋のインテリアとマッチするものをお選びいただけるよう配慮しています。

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発売以来、高い人気を博し続けている
『シンプルモダン』

「シンプルモダン」は、5年ほど前に発売した商品ですが、以来ずっと人気を博しているロングセラー商品です。2012年にはグッドデザイン賞を受賞し、そのデザイン性についても高く評価されました。
本体には真鍮を使用しており、ずっしりとした重量感があります。しかし、重いと感じるような重量感ではなく、大切なお骨がしっかりと護られていると感じる安心感につながる適度な重みです。また、手に取っていただくとわかりますが、しっかりと手に馴染む形状であり、かつ温かみがあります。
「シンプルモダン」はインテリア性を重視して、ピンクやブルーなどカラーバリエーションも豊富で、いずれのカラーも磁器のような深みと高品質な表面の仕上げによって、気品ある存在感を醸し出しています。
スカイブルーの「シンプルモダン」を購入されたあるお客様は、「故人は闘病生活が長く、あまり外に出られなかったので、青空を見せてあげたかった」と、スカイブルーを選んだ理由をお話くださいました。故人の好きだった色、故人へのご遺族の想いを表現するための色など、大切な人を入れるにふさわしい色づけやデザインを施すことが、とても重要だと大野屋では考えています。ですから、アクセントしてのラインの入れ方ひとつにもこだわりました。
また、機能性についても配慮しています。本体とフタのはめ合わせ部分にも、しっかりとしたネジを切ることで、倒れた時にフタが空いてしまうようなこともありません。
デザイン性にも機能性にも妥協しない「シンプルモダン」の開発にあたっては、「世界一の研磨技術をもつ」といわれる新潟県燕市の製造元とのコラボレーションによって、製品化に成功しています。デザインを起こしてから、なんども試作品を作成して、試行錯誤の末に最終的に製品化に至っています。

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日本の伝統工芸・七宝焼を取り入れた
『まとう』

尾張七宝に伝わる伝統工芸である七宝焼でミニ骨壺を作れないかという発想から、「まとう」の開発が始まりました。
しかし、七宝焼は金属製の下地の上に釉薬をのせて焼きつけるという加工を施すため、本体とフタのはめ合い部分にネジ切りをすることができません。そこで、大野屋では本体を金属製とし、胴回りの加飾の部分を七宝焼にするという方法で、製品化することにしました。これには高度な技術を要するため、金属部分の加工には新潟県燕市の技術を用い、七宝焼については尾張七宝の本流の一つである加藤七宝製作所に協力を仰ぐことで製品化に至りました。
このように、日本を代表する2つの技術と技法の融合によって「まとう」は作られています。大切な人を納めるにふさわしいフォルムと繊細な色合い、そして気品溢れる質感は、どのようなインテリアにもマッチします。

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2012年に「シンプルモダン」がグッドデザイン賞を受賞するのに続いて、2013年には「まとう」がグッドデザイン賞を受賞しています。
大野屋のこだわりが、2年連続で高く評価されたことは、これからの製品づくりへの励みともなるものだと考えています。

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→「シンプルモダン」の詳細はこちら
→「まとう」の詳細はこちら

※プロフィールおよびインタビュー内容は2014年8月時点のものです

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