故人を、いつも身近に感じていたい。ご遺族の誰もが心に秘めたその想いを実現するソウルジュエリー。開発の出発点はお骨を納めるという機能性でしたが、今日ではジュエリーとしての高い品質とデザイン性をも両立させた、多種多様な商品バリエーションをご提供し、多くの方々にご愛用いただいています。

悲しみを乗り越えるための、
心のよりどころをソウルジュエリーで。

―― ソウルジュエリーとは、どのようなものをいうのですか?
上原:
ペンダントをはじめ、ブローチ、ブレスレットをラインナップしていますが、いずれも亡くなられた方の遺骨の一部を納めることのできるインナーポケットがついた、大野屋オリジナルのジュエリー・ブランドです。ソウルジュエリーという名称は、ソウルは魂という意味なので、「大切な人の魂が宿るジュエリー」という意味を込めて名づけました。
―― 開発のきっかけはどういうものだったのですか?
上原:
遺骨を納めることのできるジュエリーや、ご自宅に置くことを前提としたミニ骨壺などの、いわゆる手元供養商品は10年ほど前に市場に登場しました。取扱いを始めた当初は、メーカーから仕入れて販売していましたが、当時のジュエリーは遺骨を納めるという機能を重視した商品が多く、女性が普段身につけるものとしては、デザイン面があまり重視されていないように感じました。そうした状況の中で、もっとデザイン性の高いものを提供したいという声が社内から上がり、2008年からオリジナル商品の開発をはじめました。2年が経過した2010年に、先ほど申し上げたようなコンセプトのもと、商品ラインナップを充実させ、ソウルジュエリーというブランドを起ち上げ、本格的なオリジナル商品の開発に取り組みました。
―― どのような方が購入されるのですか?
上原:
身近な人を亡くされ深い悲しみや喪失感を感じた方が、大切な人とまだ離れがたい、ずっと身近に感じていたい、という想いから、心のよりどころとしてご購入されています。手元供養商品が市場に出始めた頃は、お墓や仏壇を簡素化するための代替品となってしまうのではないかと危惧する声もありましたが、実際に販売を進めていくと、決してそのようなことはありませんでした。ソウルジュエリーをはじめとした手元供養商品は、お墓や仏壇で故人をご供養し、さらに、もっとそばで大切な人との絆を感じたい、という想いから求められるので、お墓や仏壇のニーズと相反するようなものではなかったということです。
私たちとしても、ソウルジュエリーなどを通して、ご遺族の方々が悲しみを乗り越えられ、自らの前向きな人生を歩む契機にしていただければ、と思っています。

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ずっと身につけていただける
ジュエリーとしての品質にこだわった
ソウルジュエリー。

―― どのような素材・デザインのものがあるのですか
上原:
ジュエリーの一般的な素材であるシルバー、ゴールド、プラチナを中心にラインナップしています。また、ゴールドに関しては最近、10金や14金などが出回る中で、ソウルジュエリーは価値ある素材にこだわり、18金をご用意しています。また、金属アレルギーのある方にも安心して着けて頂けるように、アレルギーを起こしにくいチタンや、サージカルステンレス(医療器具などに使われるステンレス)などを使った商品も取り揃えています。
商品の種類としては、ペンダントやブレスレットをはじめとして、型数で100種類以上、アイテム数で300種以上ほどをラインナップしています。
―― どのような商品が人気ですか
上原:
一番人気はやはり、ペンダントタイプのものです。特にオープンハートのペンダントは2010年の発売以来、不動の人気ナンバー1商品ですね。それと、数珠タイプのブレスレットを最近発売したのですが、普段アクセサリーを着けない方にも馴染みやすいため、こちらも人気です。
ソウルジュエリーの場合、基本的にはシンプルなデザインのものが好まれます。一度お骨を納めたら、ずっと身につけるという使われ方ですから、洋服やシーンを選ばずに使えるものであることが大切なのです。
また、これらの人気定番商品に加えて、いくつかの注目商品もあります。2014年の新作であるプラチナ&ダイヤモンドという商品がそのひとつです。こちらには鑑定書付の0.2カラット以上のダイヤモンドを使用しています。さらに、スワロフスキー・ジルコニアを使ったシリーズも注目商品です。スワロフスキー・ジルコニアとは、スワロフスキー社が開発したキュービックジルコニアで、カットと研磨がとても精巧な為、強く美しい輝きを放ちます。女性には大変魅力的な商品シリーズです。

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高い技術力で、
機能性とデザイン性を追求し続ける。

―― 開発にあたっては、通常のジュエリーとは違った苦労があるのでは
上原:
ソウルジュエリーは、どのタイプの商品であっても、必ずお骨を入れるインナーポケットの機能があります。ペンダントヘッドの裏側などに、口径3ミリ程度の穴を開け、ペンダントの中を空洞にしてお骨を入れられるようにしています。穴の部分にはネジ式のフタがあり、付属の専用ドライバーで閉められるようになっています。こうした加工は、通常のジュエリーにはないので、とても高い技術力が求められます。そのため、ソウルジュエリーはすべて国内生産です。国内の、しかも高い技術力をもったメーカーでないと製品化できないというのが実情です。
―― 今後は、どんな商品を開発していく予定ですか
上原:
おかげさまで、これまで多くの方々にご購入頂いており、お客様のニーズに合わせて、男性向けデザインや金属アレルギーに対応したもの、また最近では、より多くのご遺骨を納めたいとの声にお応えして、従来よりも大きなインナーポケットのソウルジュエリーを発売しました。今後も、様々なデザインの商品や、お客様のニーズにお応えできる商品を開発していきたいと考えています。

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Interview

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    上原 ちひろ(うえはら ちひろ)
    短期大学卒業後、2001年にメモリアルアートの大野屋に入社。葬儀部門、保険部門を経て、2007年より商品企画部門に所属。「ソウルジュエリー」等、オリジナル手元供養商品の開発に携わる。

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※Soul Jewelryは登録商標です。(登録商標第5339712号)
※プロフィールおよびインタビュー内容は2014年9月時点のものです

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