メールマガジン・バックナンバー

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第216号 「五つの色の鬼退治!~鬼のいろいろ~」(2022/01/20発行)

メモリアルアートの大野屋メールマガジン『折々しきたり想いやり』
第216号

五つの色の鬼退治!~鬼のいろいろ~

(2022/01/20発行)

メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。メモリアルアートの大野屋の小林です。今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

お正月はいかがお過ごしでしたか?家族で集まろうと計画していましたが、年が明けたとたんに感染者数増加...
私の家は再びビデオ通話の新年会でした。今年は少しでも画面に映えるものを、ということでお煮しめの飾り切りに初挑戦。動画を観ながらおぼつかない手つきで、人参のねじり梅、蓮根は花形、椎茸は花切り、里芋は六方むきにしました。上手にできたものだけ重箱に詰めるとそれなりに「映え(ばえ)!」ました。たくさんできた失敗作のおかげでお雑煮は具沢山。
それにしても気軽に家族に会える日が待ち遠しいです。

ロウバイの花(2022年1月16日 府中郷土の森にて撮影)ロウバイの花(2022年1月16日 府中郷土の森にて撮影)

今月号 もくじ


五つの色の鬼退治!~鬼のいろいろ~

川島ママの
「昭和は遠くになりにけり」

~ お正月はいかがお過ごしでしたか? ~

お知らせ・イベント

特集 五つの色の鬼退治!
~鬼のいろいろ~

昨年の節分は124年ぶりに2月2日になるというレア年でした。今年はいつもの2月3日に戻り、恵方は「北北西やや北」です。
節分といえば豆まき、豆まきといえば鬼の存在が欠かせませんよね。大ヒットアニメ「鬼滅の刃」の世界には人間を脅かす数々の「鬼」が登場し「元は人間だった」と明かされています。鬼にならざるを得なかった哀しい人間の姿が描かれているのが物語の大きな特徴といえるでしょう。さて、この「元は人間だった」は鬼滅の刃の世界でのお話です。鬼とは一体何者なのか、特集してみました。

節分イラスト節分イラスト

鬼にはモデルがいた

鬼と聞くと平成生まれの方はアニメやゲームに登場するキャラクターを思い浮かべるかも知れませんね。昭和生まれの方はドリフターズ扮するコミカルな鬼や、桃太郎、一寸法師の悪役として登場する鬼のイメージが強いのでは。
絵本では大抵、赤や青の肌、血走った眼、縮れた髪、鋭い角と牙と爪、手には金棒、虎やヒョウ皮のふんどし姿で描かれています。

このように一般的にイメージされる鬼にはモデルがいます。仏教の世界観のひとつ「地獄」にいる「獄卒(ごくそつ)」です。獄卒は閻魔王に仕え、地獄に落ちた亡者に拷問をして罪を償わせる役割を担っています。
地獄絵図という言葉は悲惨な状況を表す言葉として使われますが、元は地獄を描いた絵図のこと。業火や針山、血の池など...恐ろしい景色に目を伏せたくなります。こうなりたくなければ悪いことしてはいけないよ、という戒めが込められているのですね。
獄卒にも色々いますが特徴的なのは牛頭馬頭(ごずめず)。人間のような体に牛・馬の頭という姿で、鬼の頭に角が描かれるきっかけになったと言われています。

人々の不安が作り出した

古く日本では、姿のないもの、死者の魂のことを「隠(おぬ)」と呼びました。高貴な人が亡くなったことを「お隠れになる」と言うのはここからのようです。この隠(おぬ)が転じて「おに」になり、中国から伝わった「鬼」の字があてられたという説があります。

疫病や天災、飢饉などから人々が大きな不安に苛まれた平安時代。これらは目に見えない鬼が引き起こすと考えられており、宮中では追儺(ついな)と呼ばれる鬼払いの儀式が行われていました。

鬼は仏教の教えと結びつくと、実体を伴う恐ろしい存在として捉えられるように。豆などの穀物は昔から厄災を祓う霊力が宿ると信じられており、豆を撒いて鬼を避けるようになりました。

異なる鬼の概念

鬼はその時代、社会、宗教などにより概念が異なるのが興味深いところです。仏教では地獄の獄卒のほかにも「餓鬼道(がきどう)」に落ちて飢えに苦しむ餓鬼、仏法を犯すとされ四天王像に踏まれる邪鬼(じゃき)、人を食らうという羅刹(らせつ)などが知られます。

一方で、悪さをしていた鬼が仏教に帰依(信じ拠り所にすること)して仏になったという例も多くあります。秋田に代表される「なまはげ」などはまさに鬼の形相ですが、こちらは鬼どころか来訪神として、人々の生活とともにある存在です。

修験道では役行者(えんのぎょうじゃ)に仕えた前鬼・後鬼(ぜんき・ごき)と呼ばれる夫婦の鬼が登場します。厳しい修行に励む役行者に感化された2人の鬼は、奈良県の山深い土地に集落をつくりました。前鬼・後鬼には子孫がいて、現在、子孫の方が宿坊を開かれているそうですよ。

また、全国各地に鬼の伝説が残されており、能や歌舞伎の題材になっている大江山(京都府丹後半島)の鬼退治伝説は有名です。京の都にやってきては女性や財宝を奪う鬼の首領、酒呑童子(しゅてんどうじ)と副将の茨木童子(いばらきどうじ)。勅命を受けた源頼光とその四天王が山伏に扮し、鬼達に毒酒を盛って退治するという物語です。

鬼が嫌うもの

鬼が嫌うのは炒った大豆と「柊鰯(ひいらぎいわし)」。柊鰯の慣習は江戸時代に始まりました。鰯を焼くときに出る煙と独特の臭い、そして柊のもつトゲが鬼の弱点であると言い伝えられています。
柊鰯は焼いた鰯の頭を串刺しにし、柊の小枝にくくり付けて家の出入り口に吊るしたもの。都会で柊鰯を飾っているお宅を見掛けることは少ないかと思います。動物が寄ってきたりしてご近所に迷惑をかけるのは避けたいところですよね。しかしご安心を、鰯は食べても厄除けの効果があるそうです。

節分の鬼の色

福豆を買った時についてくる紙のお面はたいてい赤鬼ですが、実は節分の鬼には赤・青・黄・緑・黒の五つの色が存在します。仏教では修行の邪魔になる五つの煩悩を総称して五蓋(ごがい)と呼び、その教えに基づいて鬼に五つを当てはめているのです。

赤鬼 貪欲(とんよく)
欲望や渇望のこと
青鬼 瞋恚(しんに)
怒り、憎しみ、恨み、悪意のこと
黄鬼 掉挙(じょうこ)
後悔、執着心、甘えのこと
緑鬼 惛沈・睡眠(こんじん・すいめん)
怠惰、不摂生、不真面目のこと
黒鬼 疑(ぎ)
疑心、不平不満のこと

赤鬼が多いのは「欲望があらゆる悪の象徴」と考えられるため、との説が有力だとか。払いたい煩悩に的を絞って、鬼の面を手作りしてみてもいいかもしれませんね。


【 ▶ 2021年の節分特集はこちら】

川島ママの昭和は遠くになりにけり01
~お正月はいかがお過ごしでしたか?~
川島ママの昭和は遠くになりにけり02
【川島ママ】 テレホンセンターにて「終活・仏事アドバイザー」を務める冠婚葬祭のエキスパート。お客様からの信頼も厚い、大野屋の生き字引的頼れる存在。
 川島ママの昭和は遠くになりにけり03

鏡開きを済ませたと思ったら、あっという間に節分を迎える時期になってしまいました。

遅ればせながら、今年もよろしくお願いいたします。

コロナ禍も~そろそろ終息するかと思ったとたん、また新しいやつがでてきて~年明けとともに感染が拡大しています。まだしばらくは注意して、気を緩めずに頑張らないといけませんね。

ニュースによると今年の初詣は昨年より参拝者が多かったとのことです。私は残念ながら行けませんでしたが、松飾りと小さな鏡餅を用意し、初日の出をベランダから拝んで新年を迎えました。

年々伝統は薄れ、冠婚葬祭の慣習は簡略化されていると言われます。大野屋テレホンセンターにも、しなくてよい理由はないか、いかに手間を省くか、という合理的な考えのご相談が多くあります。それでもお正月の祝いは、多少の変化はあれど、他のしきたりに比べるとその差が少ないようです。
若い人も神社やお寺に初詣に行ったり、鏡餅を飾ったり、おせちを食べたりとお正月を祝いながら過ごしています。コロナ禍による不安が、いつにも増して無病息災を祈りたい気持ちにさせるのでしょうか。

お正月は過ぎる年を無事に越した感謝とともに、新たな年を幸せに暮らせるよう祈る行事ですが、もともとは歳神様・お正月様を・・・神となったご先祖様でもあり・・・年の始まり家にお迎えし、今年も家族をお守くださいとお願いする行事でした。
地域によってその様式は異なるものの、亡くった人は、山へ、川へ、海へと帰り、神となって正月にはそれぞれの家にきてくれます。そして私たちをずっと見守っていることを知らせてくれるのです。

夏のお盆と同じですね。私たち生きている者が思うように、我が子の、子孫の行く末を見守りたいという思いは深く~仮に事情があって、正月飾りも盆飾りもできず、墓参りすら行けなかったとしても~いつでもどこでもご先祖様は見守っていてくれるのです。私のようなふがいない子孫であっても、決して見捨てることなく・・・いえ、頑張りなさい!と叱咤しているのかもしれません。

お知らせ・イベント

終活セミナー <テーマ お葬式の基本>

最新のお葬式事情と、実際にお手伝いをさせていただいたお葬式の事例をご紹介しながらお葬式のチェックポイントをわかりやすくご説明します。

2月26日(土)10:00~11:00 メモリアル相談センター小平
ご予約は 大野屋テレホンセンター までどうぞ

大野屋テレホンセンター
(フリーダイアル)
0120-02-8888
365日年中無休 (受付 9:00~17:00)

◇大野屋老後生活サポート

これから訪れるかもしれない「もしも」のときにどうしたらいいのか分からず不安を抱えているご高齢者の方が年々増えています。そこでメモリアルアートの大野屋では、高齢者の生活の不安を解消するために「大野屋の老後生活サポート」を開始しました!

こんなお悩みはございませんか?

◆子供や親族がいても負担をかけたくないし、お世話になるような関係ではない。
◆夫婦ともに高齢、子供がいない。入院や死亡時などもしもの時に頼れる人がいない。
◆高齢で独り身の親戚がいるが、誰がお世話をするか親族間で問題になっている。

など気になる方はぜひこちらをご覧ください。

https://www.ohnoya-funeral.com/jizen/rougosupport/

◇オンライン相談も受付中です。

離れた場所でも安心してお葬式やお墓のことをご相談いただける「大野屋のオンライン相談」のサービスを開始しました。
スマートフォンやパソコンからオンラインでご相談いただけます。ご希望のお客様は下記のフォームよりお申込みください。

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